エレベーター仕掛け
エレベーター仕掛けのタックルは、オモリ20号まで耐用できる投げ釣り用の竿に近い特殊な磯竿10号5.4mに、ミチイト5号を巻いたスピニングリールの組み合わせ。
エレベーター仕掛けはミキイト8号約10mにウキ止めゴムとセル玉を、海面から3ヒロあまりの深さで止まるように調整する。ミキイトの下には捨てイト2号1mにオモリ15号をセットする。
ミキイトには8の字スナップを通し、ハリス4号1.5mに管付丸セイゴ12号の親針と管付チヌ1号の孫針を結んだ活きアジを泳がせるラインを接続する。
タナの関係で仕掛けの全長が竿5.4mよりも長くなるが、テクニックを駆使して仕掛けを沖目に投げ入れ、あとは活きアジが沖目で海面から3ヒロまでのタナを自由に泳いでいる間に、メジロの群れが回ってきてアタックしてくるのを待つばかりという算段だ。
この釣り方は同じノマセ釣りでも、ウキ流しの泳がせ方式と違って、キャストを繰り返すルアーマンとのおまつりトラブルを避けやすい利点がある。
5月20日は良型の小アジラッシュ
5月20日のリベンジ釣行は、3番船に辛うじて乗船。釣果が安定している5番の船着き場で降り、やや東側に釣り座を構えることができた。
当日は朝6時半前後の大潮と潮回りが良く、波止上では先客のルアーマンが早々とメジロをヒットさせ、外向き(沖向き)に居並ぶ他のルアーマン達もヒートアップ。潮回りの良さは私にも恩恵をもたらしてくれた。
5時半頃、置き竿にしていた竿下サビキに反応が。竿先がブルブルと震え、慎重に巻き上げると良型の小アジが2匹掛かっていた。これでノマセ釣りに参戦できると気持ちは昂る。
隣の親子も小アジを手中にして微笑ましいひと時が訪れた。アミエビを詰め替えて置き竿にした途端、一瞬で竿先が反応し、この後もこうした繰り返しとなった。
活きエサとした小アジは2匹
こうして6時までに10匹の良型小アジの確保に成功した私は、海水バケツの海水を入れ替えて、エレベーター仕掛けの準備にかかる。
朝7時前にエレベーター仕掛けのセッティングを完了し、いよいよ小アジを針に付けて仕掛けを投げ込むだけと意気揚々としたが、ここで予期せぬ落とし穴が。
せっかく捕獲した10匹の小アジが、海水バケツの中で8匹がストレスで弱ってしまい、結局活きエサとして使えるのは2匹だけになってしまった。
それでも何とか生き残った2匹の小アジのうち1匹を針に刺して投入し、メジロ狙い戦線に遅まきながら参戦することが出来た。