DF:藤井陽也(名古屋グランパス)
3月には第二次森保体制の初陣メンバーとして名を連ねたDF藤井陽也。残念ながら連続してのメンバー入りとはならなかったが、Jリーグでは変わらず高いパフォーマンスを発揮しており、次回以降も代表での活躍が楽しみな選手だ。
多くの出場機会を得た昨年から引き続き、今季もJ1の強力なFW陣に対応。加えて正確なパスや強烈なミドルシュートを見せるなど、守備だけでなく攻撃でも存在感を発揮している。DF板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)を筆頭に、他のポジションと同様センターバックも今や海外組が多数を占める日本代表。藤井が代表に定着するために越えるべき壁は高いが、年齢的にもまだまだ伸びる選手の1人として、次の招集に期待したい。
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DF:永戸勝也(横浜F・マリノス)
DF長友佑都(FC東京)やDF酒井宏樹(浦和レッズ)の跡目争いがまだまだ続くだろうことは、前回および今回の招集メンバーからも見て取れる。3月の代表活動では、DF半田陸(ガンバ大阪)とDFバングーナガンデ佳史扶(FC東京)がそれぞれ初選出されたが、今回は揃ってメンバー外。代わりにDF森下龍矢(名古屋グランパス)が初選出され、ポジション争いはより熾烈になる様相だ。
だが、Jリーグからもう1人候補に挙げたい選手がいる。昨年のJリーグ王者、横浜F・マリノスの左サイドバックDF永戸勝也だ。高いキック精度が最大の持ち味で、パスワーク、クロス、セットプレーと多くの場面で技術の高さがうかがえる。特にセットプレーでは、絶対的なキッカー不在の今の代表において、序列争いに有利に働く要素と言えよう。
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MF:齊藤未月(ヴィッセル神戸)
24歳と成長著しいMF齊藤未月。世代別の代表選出や出場機会こそ少なかったが、海外クラブでの経験もすでに積んでいる。今季から所属しているヴィッセル神戸では、今までの経験値の高さが遺憾なく発揮されていると言えよう。広いカバーエリアと高いボール奪取能力など、危機を未然に防ぐ働きでチームの好調を支えている。
年齢制限のないA代表のアンカーポジションあるいは齊藤と似たタイプのプレイヤーで言えば、MF遠藤航(シュトゥットガルト)というドイツのブンデスリーガでも認められている絶対的な存在がいる。とはいえ、仮に遠藤が不在の際、敵の攻撃の芽を摘める存在が他にいるかというと疑問である。遠藤の穴を埋められる存在として、また後継者候補の1人として、齊藤がA代表デビューを果たせるか次回以降注目したいポイントだ。
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