デマ3: クレバー・ハンス(賢馬ハンス)

1904年、計算をする・時間を告げる・色を認識する・音楽を聴いて作曲家を特定などその他数々の驚くべきトリックをこなすとある馬に人々は魅了された。すでにデマのように聞こえるが、当時の科学者・獣医・心理学者も同じように考えていた。
クレバー・ハンスは彼のトレーナーであるウィルヘルム・フォン・オステンという数学教師によって紹介された。当然のことながら、人々は彼が何らかの形でハンスに答えを教えていたのではと疑っていた。ハンスは多くの研究者によって徹底的にテストをされたが誰もそのトリックを解明できなかった。ハンスはフォン・オステンが近くにいない時でも、初めて会う人が相手でも何度も成功を収めたのだ。最終的に人々は人間と同じように考えることができる動物もいるという結論に達せざるを得なかった。
だが、1907年に生物学者であり心理学者のオスカー・プフングストが暗号を読解したのだ。
ハンスを観察しテストをした後にプフングストは、質問者も答えを知らなければ馬が正解することはできないだろうと指摘した。さらに調査をするとハンスの視界に質問者がいないと答えられないことがわかった。結論を言うと、ハンスは答えを知らなかったのだ。しかし、彼は質問者の微細な顔の反応や合図を見て彼らが期待しているように反応し、正しい数の蹄を地面に踏みつけることができた。
今日でもクレバー・ハンスという用語は、研究者達にとって研究対象者に誤って手がかりを与えるリスクを指す意味として使われている。可哀想な馬をインチキと呼ぶのは不公平かもしれない。クレバー・ハンスはとても賢い馬だったのだ。これほど多くの人々の微細な顔の表情を読み取るには、かなりの知性が必要だ。しかし、人々はトリックが明かされた後すぐに幻滅してしまった。
参考:「Mental Fross (YouTube)」
文=タイラー・ひかる(トカナ編集部)
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?