40cm級大イワナをキャッチ

興奮のスイッチが入ったとしたらチャンスなので、今度は5gのヘビーシンキングミノーに切り替えて底付近をジャーク気味に煽って誘います。

キャストして着底後、二度目の煽りを入れたタイミングとバイトが噛み合ったのかラインが落ち込みに突き刺さったと同時にドラグが鳴ります。グイグイと底に戻ろうとするイワナを押さえ込み素早く掬います。

ネットの中で息を荒げているそのイワナは陸風型特有の細かい斑点を体表に散りばめ、鈍い紫色のオーラをまとった赤黒い体躯、巨大な胸鰭は白とオレンジで縁取られ、割れた顎にはヤスリのような歯が並んでいました。サイズはピッタリ40cm、細流の王者に相応しい魚体でありました。

源流ルアー釣りで40cm極太イワナと対面【北海道】アイヌネギ(行者ニンニク)もゲット細流で釣れた40cm大イワナ(提供:TSURINEWSライター・小峠龍英)

Day3:未踏区間調査、でもその前に

4月3週目の休日、雲一つない快晴で雪解けもさらに進みまた雪代が入ってきていると想定してまだ入った事のない近隣イワナ河川のとある区間を調査しようと車を走らせている中、ふとアイデアが湧いてきました。

そのイワナ河川の近くにあるとある支流はヤマメとニジマスがメイン。後志エリアでは4月はヤマメは禁漁なので当然対象外。そして水温と水量から考えると、とあるポイントには高確率でニジマスが入っているのでは?と考え始めると確かめない理由はない!と言うことでちょっと寄ってみることにしました。

当たった予想とネギ

そのポイントはハイシーズンにはイタドリなどの雑草が生い茂りショートカットしての入渓は難しいのですが、4月ではまだ雑草の背は低く入渓は容易、準備を済ませてポイントまで歩いていると太い見事なアイヌネギが繁茂しているのが目に入りました。

自宅の冷蔵庫にはすでに3本ほど醤油漬けにしたアイヌネギを満載したジャーがありましたが、その内2本は友人にお裾分けする予定でもう一本自分用を確保したかったので、ここは迷わず春の恵みを頂くことにしました。

必要なだけのネギを確保した後、ポイントに到着します。上流からの流れがコンクリートの残骸にぶつかり深みを形成しています。ジンクリアな美しい流れですが雪代の影響でその流れは分厚く冷たいものでしたが、水量が増した事で深みが平水より大きく形成されていました。

良型ニジマス顔出し

巻き返しに紛れ込ませるようにシンキングミノーを投げ込み、着底後、底を跳ねるようにミノーを平打ちさせると何か黒い影が蠢くのが見えました。

次のキャストでさらに深みに届けるべくラインを少し送り込むと、すぐに引ったくるようなバイトが。イワナとは違った重みのファイトでニジマスと確信、水量が多く流れもきつい中で下られるとラインブレイクの可能性があったので強気のドラグフルロックゴリ巻きで対応します。

浅瀬に引っ張り出してネットで掬い上げたニジマスは40cmに満たないサイズながら立派な体高と尖った顔つきの男前、見事な雄虹でした。いつものようにササっと撮影しリリース後、予想が当たったことに満足しながら次の目的地に向かいました。

源流ルアー釣りで40cm極太イワナと対面【北海道】アイヌネギ(行者ニンニク)もゲット立派な体高のニジマス(提供:TSURINEWSライター・小峠龍英)