40cmの壁は厚い
ネギの入った袋をバックパックに押し込み、釣りを再開します。過去の実績ポイントで尺上の反応がありましたがフッキングミスで乗らず、あ?あとふと背後を見るとまたネギが。とりあえずまた数本、春の恵みを追加して次のポイントへ。
対岸の木の根がせり出して格好の深みとストラクチャーを作り出している好ポイント、今回は違うアプローチとしてアクションをほとんどつけないナチュラルドリフトでミノーを流してみることに。
上流からミノーを流れに乗せてユラユラさせること3回目、ギラリと翻った影がミノーを抑え込んだ瞬間、ドラグが鳴りロッドが弧を描きます。下流に向かってグイグイ下るイワナをいなしながらなんとかランディング、ネットに感じる重みから40いったか?と期待が高まります。
三つに割れた顎は太い魚体は迫力ありましたがサイズは38cmでした。40には届かなかったもののこれはこれで良い結果、その日はそこで納竿としました。
Day2:残雪残る細流へ
4月の仕事終わり、日が長くなったので少しならいけるなとチョイ釣りへ。まだ残雪が残る源流エリアのとある区間、笹藪が雪で覆われている間ならアプローチが容易なポイントへ向かいます。
まだ雪代が始まったばかりのその沢は中流~源流にかけてのイワナの魚影が濃く最大サイズ44cmまでの実績があり、夕まずめならチャンスがあるかもと期待を胸にまだまだ冷たい流れを下って行きます。
細流の王者現る
そこは昨シーズン発見したポイントで尺イワナををキャッチした実績があります。5mほどの幅の沢で深い落ち込みに倒木が刺さり、それの上を広がった木の枝がカバーしているという大型が隠れるには格好のポイント、まず居ないわけがないと言い切れるポイントです。
倒木と上流からの流れで複雑に絡み合う巻き返しを突き破り底に到達できるように、7gの重めのスプーンを白泡に紛れ込ませるように投げ込んで誘って行きます。数回のアプローチの末、尺サイズの影がまとわりついてきますがフッキングには至らず。ただ底付近での反応ではなかったのでまだ何かいると踏んでさらに深みを意識して誘います。
5分ほど同じコースを通し続けた頃に、そこから一瞬赤黒い影が浮上してきました。しかし、そのバイトは空振り、先程の尺サイズより大きな個体がついていたようです。