先日、テレビ東京の人気番組「カンブリア宮殿」で取り上げられた会社が大きな話題になりました。
旅行系のサービスを提供する株式会社KabuK Style(カブクスタイル)は、従業員の7割が業務委託契約で一年ごとの更新であると番組内で経営者自ら語ったことから、業務委託なのに従業員と呼ぶのか? このような働かせ方は問題ないのか? と多数の批判を受けました。(2023年4月27日放送)
放送された以上のことは分かりませんので問題の無い形であってほしいとしか言えませんが、近年働き方が多様化しフリーランスとして企業に属さず働く人は急増しています。当然、反対側から見ればフリーランスを活用する企業も増えているわけです。
中には「社員」のように働きながらフリーランスとして扱われ、法的保護から漏れてしまう人がいるなど新たな課題も発生しています。雇用と業務委託の違いを知らないでいると、思わぬトラブルに発展することもあるのです。
そこで雇用の専門家である社労士の立場から、雇用契約と業務委託契約の違い、見わけ方のポイント、会社から業務委託契約への切り替えを打診された場合の留意点について解説したいと思います。

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