「奥のほう」に追いやられた結果?

 そんな成長への手綱を緩めないブックオフだが、一部の店舗で高校生向け学習参考書「赤本」の陳列棚の隣に、前述のような陳列棚が並んでいるとして、SNS上では以下のようにさまざまな声があがっている。

  • <対象年齢は合ってる>
  • <実質セット販売>
  • <気配を感じたらすぐ赤本コーナーに避難できる>
  • <ある意味参考書>
  • <これも成長の一つ>
  • <赤本と赤本の間に挟んで買えという心優しさ>
  • <これ受験生の頭の中を表現してないか>

 小売業界関係者はいう。

「コンビニチェーンや大手スーパーなどとは異なり、ブックオフの商品構成や陳列方法は各店舗の裁量に委ねられている部分が大きく、今回のような陳列に本部のなんらかの意向や判断が関係しているということはないだろう。店舗としては、特に何か考えがあってそうしているわけではなく、漫画や一般書籍と比べてそれほど大きな売り上げが見込めないカテゴリーの書籍が目立たない『奥のほう』に追いやられ、結果として2つが並ぶ格好になっただけではないか。もっとも、赤本を買いたい高校生にしてみれば、横にそのような棚があれば周囲の目を気にして近寄りがたくなってしまうので、売上の効果的にはマイナスのような気もする。今の高校生は赤本などはメルカリやアマゾンで買うのが普通だろうから、ブックオフで赤本を売っているという事実は個人的には驚きだった」