ほとんどの家庭には家にゲーム機があり、ゲームをしない子どもはほとんどいないと思われる。毎日、数時間以上もゲームに没頭している子どもも多いようである。また、「ゲーム障害」という言葉もあり、保護者にとっては、子どものゲームは頭の痛い問題である。

sakkmesterke/iStock

ゲーム障害とは

「ゲーム障害」は、世界保健機関(WHO)の「疾病および関連する健康問題の国際統計分類」(ICD-11)で定義されている国際的に認められた病気の一種である。次の4つの内容が全て当てはまっている状態が1年以上続いている場合、「ゲーム障害」と判断される。

ゲームをする時間をコントロールができない。 ほかの生活上の関心事や日常の活動よりゲームを優先する。 ゲームによって問題が起きているにもかかわらずゲームを続ける。 学業や仕事、家事などの日常生活に著しい支障がある。

要するに「ゲーム障害」とは、他に大事なことがあるにもかかわらずゲームが止められない状態だと言える。

なお、「ゲーム障害」は、医学的な診断であるため、周囲の者が勝手に決めつけることはできないことは留意しなければならない。「ゲーム障害」が疑われる場合は、専門医などの支援を受けることが望ましいだろう。