様式美か変革かの瀬戸際に立つ:3代目(2018年)

気合の入った2代目センチュリーですが、21年と意外な短命?で3代目へモデルチェンジ、自慢のV12エンジンはさすがに時代に合わせ5リッターV8ハイブリッドへ、プラットフォームも4代目LSロングボディ版がベースになるなど、特別感はやや薄れます。
一方でセンチュリーのシンボルであり、「様式美」にとっては大事な鳳凰エンブレムや異次元の深みを誇る塗装、近代的ではあってもやはりセンチュリーにしか見えないデザインは健在で、大きく変わったのはフェンダーミラーから全車ドアミラーになったくらい。
ただし価格は大幅に上がり、2021年5月の価格改定ではついに車両本体価格が2,000万円を突破(2,008万円)、そもそも受注時のカスタマイズ前提でカタログ価格はあってないようなクルマとはいえ、自治体などが使うには無駄遣いと指摘される事が増えてしまいます。
「ショーファードリブン(運転手つき)の高級セダン」が時代に合わなくなってきたためか、実験的なスポーティ仕様の「センチュリーGRMN」が製作されてみたり(未発売)、SUV版の登場が噂されるなど、センチュリーも大きな変革が促されるようになりました。
初代は30年、2代目は21年でモデルチェンジしたセンチュリーですが、価値観の変化には逆らえない雰囲気もあり、4代目へのモデルチェンジは案外早いのかもしれません。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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