パークレンジャーを救った少年
1960年代後半から1970年代にかけてヒッピームーブメントが起きていた最中、旅好きの少年は夏休みにカナダ・ケベック州北東部を巡る大旅行に出かけた。
旅の途中で少年はワゴン車数台で移動するヒッピーのアメリカ人グループに出会い、車に乗せてもらいキャンプ場に到着した。車に乗せてくれたのは有り難かったが、彼らにはある種の“クレイジー”な側面があることは少年にもわかり、キャンプ地に着いたらできるだけ早く袂を分かつつもりであった。
彼らと共にキャンプの準備をしていると、一帯を管理している1人の森林レンジャー(森林保護官)がやって来て、許可や利用料金の話などで彼らを問い詰めた。準備を妨害して長々と忠告していたレンジャーだったが、何らかの手続きのためかいったんその場を去っていった。
ヒッピーのグループは許可の申請や料金の支払いについて話し合うよりも、むしろあのレンジャーをどうやって排除するかについて案を出し合っていた。そして彼らの車の中には明らかにライフルと思われるものもあったことから、少年は次にレンジャーがやって来たら彼らは撃ち殺してしまうのではないかと恐怖を感じたのだった。
そして次にレンジャーの姿を見かけた時、少年は先回りして近づきヒッピーたちを相手にしてはいけないと説得し、いったん引き下がらせたのである。その後レンジャーは立ち去り再びやって来ることはなかったのだ。少年はレンジャーの命を救ったのかもしれない。

ヒッチハイカーに撃たれて腕を負傷
今でこそ厳に戒められている飲酒運転だが、ひと昔前の北米大陸では事実上は普通に行われていた。
ある夜、少しほろ酔いのまま車を走らせたドライバーは路傍のヒッチハイカーに気づいて彼を車に乗せたのだった。
数分間運転した後、男はなんと散弾銃を取り出して銃口をドライバーに向け、車を停めて大人しく明け渡せと脅迫したのである。
絶体絶命のピンチではあるが、腕っぷしには自信のあったドライバーは車を停めるや、力まかせに男を叩き出そうとしたのだった。
勢いよく車から放り出された男だったが、散弾銃の引き金を引いて発砲すると、ドライバーは上腕部に被弾してしまう。
車から叩き出されて一度は地面に転がった男は立ち上がるとショットガンを持ったまま 走ってその場から急いで逃げた。
ドライバーの負傷は思ったよりも重症で、治療後も障害が残るものになったということだ。ドライバーはこの一件以降、ヒッチハイクを乗せることはまったくない。やはりヒッチハイクを乗せるのは慎重になったほうがよさそうだ。
参考:「Bugged Space」ほか
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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