親切心で車に乗せた男にナンパされる

米ニューメキシコ州某所で18歳の女子が昼食を買いに車を走らせていたところ、50代くらいの男がヒッチハイクをしているのを認め、迷った末に乗せることにした。子供の頃によく母親から困った人を見たら助けなさいと教え込まれていた素地もあった。

男は何度も感謝の意を表して自己紹介をし、食料品の買出しの帰りでこの暑さで買った生肉が痛むのが嫌なのだと説明したのだった。男はここからそう遠くない郵便局まで行って降ろしてくれることを希望した。

礼儀正しい男ではあったが、途中から少し様子が変わってきた。「可愛いですね」と容姿を何度もほめた挙句に電話番号を聞いてきたのだ(携帯電話がない時代の話である)。

やんわりと断っていたものの、しつこくリクエストする男についに堪忍袋の緒が切れた彼女は急ブレーキを踏んで車を停め「車から降りろ、この野郎!」と怒鳴りつけて男を追い出したのである。

再び車を走らせようやく怒りが静まったところで、後ろの座席に男の置き忘れた食料品の袋があったことに気づいた。後で袋の中を調べてみると、数本のナスがあるだけで肉などなかったということだ。

幇助や教唆の可能性があると脅かされる

長距離トラックのドライバーは運転中に砂漠の真ん中を歩いていたナバホ族の男性を見かけた。

灼熱の日差しが降り注ぐなか、男性は命を落としかねない状況にあったため、ドライバーは男性に声をかけてトラックに乗せた。 約300マイル一緒にドライブしたところで、警察車両に呼び止められ、警察官は乗せた男性の身柄を拘束した。

男性が問題のある人物のようで、警察はドライバーにも幇助や教唆の罪の可能性があると脅かしたが、最終的には何も起こらず、男性を連行していった。

数日後、同じ道を通っていたドライバーは、再びナバホ族の男性を見つけてトラックに乗せ、男性が望むエルパソまで連れて行ったということだ。どうやら男性は何度もここで警察に捕まっており、留置所から出されるとまたここに戻ってきているようだった。

ヒッチハイクにまつわる不思議で不気味な話14選!(後編) 長髪のヒトラー、同姓同名の殺人犯他
(画像=画像は「Pixabay」より、『TOCANA』より引用)