長沼公園のルート・スケジュール
公園には数本の尾根道があり、それぞれ長さは500m程度(15~20分)なので、健脚の人なら、尾根道を登って下りて、また別の尾根道を登って下りてを繰り返せば、けっこうな山歩きを楽しめます。
本格登山装備は必要ありませんが、歩きやすいスニーカーかトレッキングシューズがおすすめです。山道が多く、急登、やせ尾根もあるので雨の後など滑りやすい箇所もありますから要注意です。
今回、私が歩いたルートは以下の通りです。
長沼口からメインの道である「霧降の道」を登る・・・展望園地・・・平山口~栃本尾根を下る・・・長泉寺尾根を登り返す・・・霧降の道へ合流して登る・・・頂上園地で休憩・・・野猿の尾根道・・・殿ヶ谷の道を下る・・・途中で「井戸たわの尾根」に入り登り返す・・・鎌田鳥山カフェでコーヒーブレイク・・・峠の小さな美術館観賞・・・音楽セッション観賞・・・頂上園地から中尾根を下る・・・霧降の道に合流・・・長沼口へ戻る
途中休憩、観賞をはさみながら、所要時間はおよそ3時間半でした。ちょっとした山に登るのと同じくらいの心地良い疲労度を感じました。
長沼公園の見どころ
「雑木林の尾根道を歩く」
長沼公園の魅力をひとことで言えばこれに尽きるでしょう。
想像以上に緑豊かなところです。
野鳥の楽園。私が訪れた5月3日にはウグイスを始め、たくさんの野鳥が四六時中さえずっていました。とても東京都とは思えません。
GWど真ん中のよく晴れた日なのに、歩く人は少なく、ゆっくりたっぷり山歩きを楽しめました。
新緑に覆われた雑木林を歩くと、木洩れ陽と爽やかな風に包まれ、贅沢な自然を満喫できました。
高低差約100mの道を登ったり下りたりするのでけっこうハードです。「しょせん公園でしょう?」と侮ってはいけません。
それでは私といっしょに山歩きを始めましょう!
道すがらお地蔵さんに出会うと、旅の道中である実感が湧いてきます。このお地蔵さんを右に進みます。
ここからいよいよ山道に入っていきます。
公園の中央を走る霧降の道がメインロード。ここは道の中央が石畳やアスファルトに舗装されていて一番歩きやすい道です。先ずはこの道で様子を掴みます。
霧降の道を登り切ると野猿の尾根道へぶつかります。それを左(平山口方面)に進むと展望の良い休憩場所に着きます。
公園の北側の風景が見える展望園地です。
ここからは八王子や日野の街並みを臨めます。
展望園地から野猿の尾根道をさらに平山口方面へ進みます。
日当たりの良い道もありますが概ね木々に囲まれた道のため、さほど直射日光を浴びることもなく体力は奪われません。風はすこぶる爽やかでした(緑が一杯なので真夏は虫が多そう。。。)
展望はありませんが、休憩所もあります。
ここから左に栃本尾根を下っていきます。
どうですか?完全な山道。とても都立公園とは思えない雰囲気でしょう。
道は整備されていますが、斜度のある道も多いのでスニーカー以上の靴でなければ、けっこう危ない箇所もあります。
途中、休憩の椅子やベンチもあります。それにしてもGWなのにこの人の少なさ。驚きです。
一旦下って今度は、長泉寺尾根を登り返します。途中で再び霧降の道に合流し、野猿の尾根道に出たら今度は右に進みます。
野猿の尾根道沿いにある頂上園地は、広く平な原っぱで、きれいなトイレも設置されており、ランチ場所に最適です。
この頂上園地をベースにして、ここと長沼口を結んでいるそれぞれの尾根道を登り下りすると良いと思います。ちょうどスキー場のゲレンデのイメージに近いかもしれません。
頂上園地の木の下の日陰にシートを敷いて、ゆったりランチを楽しみました。
見上げれば、青空に白い雲。あ~いい一日だ。
頂上園地から野猿峠方面へ。
右側に急傾斜の草っぱらと街並みが見えます。
殿ヶ谷というエリアです。
殿ヶ谷を右に見ながら下る「殿ヶ谷の道」は遊歩道になっていて歩きやすく、風景も良い感じの場所です。
道端には花が咲き、小川も流れています。虫とり網を持った子供とお父さんがいました。良い家族の風景。
この白い花はマーガレットかな?
殿ヶ谷の道はその後ぐっと下りに傾斜しますが、木の階段になっていて無理なく降りることが出来ます。
木の階段を下りて、山道を更に下ったところから右に伸びる「井戸たわ尾根」を登り返します。今日3回目の登りです。
井戸たわ尾根はけっこう急登です。山歩きを楽しみたい人にはここの尾根の登りはおすすめです。
井戸たわ尾根を登りきると再び野猿の尾根道に戻ります。
さて、野猿の尾根道沿いに、長沼公園に来たらぜひ立ち寄ってほしいお店と美術館があります。