大手不動産はいくつかのシリーズを持っている

三井不動産だけではありません。大手不動産会社にはいくつかのブランドシリーズがありますから、それぞれどんな違いがあるのかも知っておきたいところです。たとえば、高騰した棟数割合のランキングで2位にはいった「シティテラス」の住友不動産のシリーズとしては、シティテラス以外にも、8位に「シティタワー」が、10位に「シティハウス」が入っています。

プラウドシリーズの野村不動産にも、プラウドのほか、プラウドタワーがあるのは先に触れた通りですし、同社ではそのほかにも比較的リーズナブルな価格帯のシリーズとして「オハナ」を展開しています。各社のホームページなどには、それぞれのブランドの特徴、違いなどが掲載されているで、事前にチェックしておけば、物件選びに役立つかもしれません。

1年で4割近くも資産価値が高まったマンションも

最後に、個別マンションの高騰ランキングをみてみましょう。図表3にあるように、トップに立ったのは、住友不動産の「シティタワー麻布十番」で、高騰率は38.59%でした。年率で何と4割近くも資産価値が高まったことになります。次いで、三井不動産レジデンシャルの「パークタワー上野池之端」の29.79%、住友不動産の「シティハウス世田谷桜丘」が22.62%で続いています。ベスト10の顔ぶれをみると、三井、三菱、住友、東京建物といった旧財閥系の大手不動産の物件が並び、そこに野村不動産が顔を覗かせています。

いずれの物件も都心やその周辺の高級住宅地にあり、価格帯としても億ション以上の物件がほとんどです。資産価値の高まりを期待できる物件を取得するためには、それなりの予算が必要ですが、何とか頑張って手に入れることができるようになりたいものです。

資産価値トップ「パークタワー」…マンション、リセールバリューが上昇/下落する物件
(画像=『Business Journal』より引用)

資産価値の高いブランドマンションランキング東京都編!三井不動産パークタワー、野村不動産プラウド、住友不動産シティタワーなどを比較|マンションリサーチ株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)

提供元・Business Journal

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