後に娘のヴィクトリア女王に継承され、ヴィクトリア女王は王室の家宝だと宣言した。ファッション誌によると英ロイヤルのコレクションの中で最も古いジュエリーのひとつなのだそうだ。
「ジョージ6世のサファイアジュエリー」はヴィクトリア朝のネックレス&イヤリングで構成されるデミパリュールで、父ジョージ6世から結婚祝いとして贈られたもの。エリザベス女王にとって格別に意味のあるジュエリーのひとつと言われる。アルバート王配がヴィクトリア女王のためにデザインした「クラウン・ルビー・ネックレス」はクイーン・マザー、エリザベス女王へと引き継がれた。
英王室では代々伝わるものや、家族からまたは各国の要人から贈られたものなど多くの宝飾品を所有している。君主に受け継がれていくが、近親者などに遺品として与えられることもある。エリザベス女王は自分が身につけるばかりでなく、かつてのダイアナ妃やキャサリン妃など近親者に宝飾品を貸し出したりもしていた。ジュエリーは英王室にとって何世代も受け継ぐことのできる、誰をも魅了するジュエリーコレクションであり、家族の思い出や絆の物語なのである。
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