フジテレビ・堤礼実アナ

春の番組改編、一番の“勝ち組”女子アナは…フリー転身したヒロド歩美
(画像=堤礼実Instagramより、『Business Journal』より引用)

第3位は、フジテレビの堤礼実アナだ。堤アナといえば、この3月まで日曜午後に放送中の『みんなのKEIBA』でキャスターを務めていたこともあって、競馬ファンにはお馴染みの存在であった。ところが今回の改編で突然、ニュース番組へ異動。月〜金夜に放送されている『FNN Live News α』の月〜木のメインキャスターに大抜擢されたのだ。

ニュース番組は、大妻女子大学時代に約7カ月間、『BSフジNEWS』の学生キャスター経験があるものの、2016年4月の入社以後は、ほぼ未経験のジャンルとなっていた。まさに入社8年目の“大転身”となったわけだが、まったく違和感がない。というのも、この番組は深夜帯放送なので、そこに堤アナの声がフィットしているのだ。可愛らしい声に“癒される”のである。さらに、その佇まいも優しく穏やかな雰囲気なので、ギスギスした話題でもみている側はあまり深刻にならない。就寝前に観るニュースとしては最適といえるのだ。

さらに、30歳を目前に本格的に報道に挑戦するというタイミングも申し分ない。この番組は長らく三田友梨佳アナがメインを務めていたが、昨年末に降板し、フジも退社してしまった。その有力な後継者が現れた感じである。夕方の宮司愛海アナと夜の堤アナ、この2人がこれからのフジの報道の顔になっていきそうだ。

NHK・林田理沙アナ

春の番組改編、一番の“勝ち組”女子アナは…フリー転身したヒロド歩美
(画像=NHK公式サイトより、『Business Journal』より引用)

続いて惜しくも第2位となったのは、NHKの林田理沙アナ。林田アナは2018年4月に東京アナウンス室勤務となったが、それ以降、『NHKニュースおはよう日本』の平日版、『首都圏ネットワーク』『NHKニュース7』の平日版という具合に、NHKが誇る報道番組を次々と網羅。この春の改編で、最後に残った『ニュースウオッチ9』のメインキャスターへと登りつめた。

NHKはここ数年、“ポスト桑子真帆”と“ポスト和久田麻由子”の育成が喫緊の課題となっていたが、今回の主要番組制覇で林田アナがその最有力候補に躍り出た印象である。彼女は新人時代から落ち着いた雰囲気が並外れていて、特にニュースリード(ニュース原稿の内容を要約した文章のこと。ニュースリードに続き、ニュース本文が始まる)を読む際の淡々とした佇まいが、みるものに安心感を与えていた。まさにニュースキャスター向きだったといえる。

その一方、リポートなどで見せる姿は“笑顔が可愛い癒し系”で、親しみやすさに溢れている。まさに“看板アナ”に相応しい条件を兼ね備えているのだ。今回の『ニュースウオッチ9』抜擢がひとつの大きなターニングポイントになるのではないだろうか。