MF:仙頭啓矢

評価点:4

いぶし銀の活躍でゲームを組み立てる職人MF仙頭啓矢。昨2022シーズンは名古屋グランパスで多くの試合に絡んだものの、チームの得点力向上に繋がらず不本意だったことだろう。柏での初年度となる2023シーズンは、視野の広さからスペースを狙った縦パス、受け手のスピードを生かした浮き球のパスでチャンスメイクする姿が多く見られる。また、ゴール前へのスプリントやミドルシュートなど攻撃にも幅と厚みが出ている。

開幕後10試合を終えたここまで、残念ながら得点・アシストともにまだゼロ。チーム全体としても得点力に課題が残るシーズン序盤となった。パリ五輪世代の主軸と目されるFW細谷真大をはじめ、仙頭の優れたパスセンスを生かしてくれる相棒が多くいる柏。それだけに今の活躍度はまだまだ不十分とも感じる。すでにチャンスメーカーとしての役割はある程度果たせている一方で、仙頭個人としてもチームとしても、どう得点につなげるか課題が浮き彫りになっていることから評価を4とした。