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見上げる中国様式の観音菩薩
神々しいインドのブラフマー

見上げる中国様式の観音菩薩

タイで超有名なピンクの象!必見ワット・サマーン・ラッタナーラーム
(画像=<観音信仰はとても深い>、『たびこふれ』より引用)

実はタイには多くの中国系の人たちが住んでいます。過去に中国大陸から移り住んだ人たちが多数いて、その子孫がタイ全土に住んでいるのです。タイは上座部仏教なので信仰の対象は大原則として釈迦一人ですが、中国の仏教は大乗仏教なので如来や菩薩という存在があり、日本ではお馴染みです。

観音菩薩は数多くいる菩薩の1尊であり、本来は男性であるという話があります。しかし観音菩薩はインド土着の女神が仏教に取り込まれたので女性の姿という説もあり、奥深いものがあるといえるでしょう。観音菩薩は、災難除け、長寿、恋愛成就、夫婦円満、 病気を治すなどの功徳があるといわれ、多くの人が手を合わせる姿を見ることができます。

神々しいインドのブラフマー

タイで超有名なピンクの象!必見ワット・サマーン・ラッタナーラーム
(画像=<中に入り2階まで上がれる大きなブラフマー>、『たびこふれ』より引用)

中国式の観音菩薩に隣接しているのがインドの神「ブラフマー」の巨大な像です。ヒンドゥー教の創造神の一体ともいわれているのですが、日本では梵天と訳されることがあります。

このブラフマー像は、正面の右奥から内部に入ることができます。中に入ると2階に小さな仏像を奉納できるようになっていて、浄財(寄付)により頂いた仏像に様々な願いを込めて名前を書き込み、それが99日安置されます。横にずらりと並ぶ仏像は美しく、神秘的な雰囲気が感じられることでしょう。また同じ2階には、白いガネーシャやインドの神々の像もあり、仏像と同じ場所に並ぶ姿は観光の見どころといえます。

なお、99日が過ぎたら、一般参拝者は立入禁止の3階ブラフマー内部に安置されることになっているのです。