クレマン・トゥルパン(フランス)

クレマン・トゥルパン審判員は、リーグ・アン(フランス1部)の他にカタールW杯、CL、ELで500試合以上の実績があり、2016年5月にはフランスサッカー連盟から最高のフランス審判にも選出されている。2020/21シーズンのCLでは、グループステージ2戦、ラウンド16を1戦、ラウンド8を1戦後に決勝戦のレフェリーを務めた。また、今2022/23シーズンCLでも、グループステージ、ラウンド16、ラウンド8でレフェリーを担当している。

CL2021/22レフェリー実績

ステージ日程対戦カード
グループステージ2021年9月14日ビジャレアル vs アタランタ
グループステージ2021年10月20日バルセロナ vs ディナモ・キエフ
グループステージ2021年11月3日ミラン vs ポルト
グループステージ2021年12月7日ポルト vs アトレティコ・マドリード
ラウンド162022年3月8日トッテナム vs ミラン
ラウンド8(準々決勝)2022年4月19日バイエルン・ミュンヘン vs マンチェスターC
決勝戦2022年5月28日リバプール vs レアル・マドリード

CL決勝レフェリー選出トレンドは

以上、直近5大会でCL決勝レフェリーを務めた5人の傾向を考察すると、選出条件には以下の傾向が見られ、選出トレンドとなっていることがわかる。

  • UEFAエリートカテゴリーからの選出である
  • 同じレフェリーは連続で選出されない
  • 同じ国籍のレフェリーは連続で選出されない
  • 準決勝を担当したレフェリーは選出されない
  • 予選リーグ・ラウンド16・ラウンド8を経たレフェリーが決勝戦を担当している

CL2022/23決勝レフェリー候補4人

上記を前提に、また、年々レフェリーに求められるレベルが上がっていることを考慮すると、今2022/23シーズンのCL決勝は、前年同様にラウンド16だけでなくラウンド8(準々決勝)の経験も積んだレフェリーが選考されると思われる。今CLで、グループステージからラウンド16、ラウンド8と担当し、高い評価を受けているのは以下の4人だ。

マイケル・オリヴァー審判員(イングランド)

今CLで、グループステージ4試合、ラウンド16で1試合、ラウンド8(準々決勝)で1試合を務めている。他にもEL、プレミアリーグ含め38試合の実績。プレミアリーグの史上最年少レフェリー登録のキャリアを持つ逸材。

ヘスス・ヒル・マンサーノ審判員(スペイン)

今CLで、グループステージで3試合、ラウンド16で1試合、ラウンド8(準々決勝)で1試合、ELやラ・リーガなど含め31試合の実績。ラ・リーガ屈指のレフェリーであり、実績・実力ともに申し分なし。

イシュトヴァーン・コヴァーチ審判員(ルーマニア)

今CLで、グループステージで3試合、ラウンド16で1試合、ラウンド8(準々決勝)で1試合、EL、スーペルなど含め31試合の実績。2010年にFIFAに国際審判員として登録された際には史上最年少の記録を持つ。

シモン・マルチニアク審判員(ポーランド)

今CLで、グループステージで4試合、ラウンド16で1試合、ラウンド8(準々決勝)1試合、EL、エクストラクラサ(ポーランド1部)などで32試合の実績。ポーランドで最も評価の高いレフェリーの1人とされている。

だれもがW杯を経験し、国内リーグでは準決勝・決勝などを経験している超一流のレフェリー4人。レフェリーもクラブチーム同様にトーナメント形式に選考され決勝の舞台に辿り着く。だれが2022/23シーズンのCL決勝で笛を吹くのか。UEFAエリートたちの熾烈な争いも楽しみにしたい。