一回目は1968年のリンドン・ジョンソン大統領である。彼はロバートの父であるロバート・ケネディからの挑戦を受けて、再選資格がありながらも、大統領選からの撤退を表明した。

リンドン・ジョンソン氏が再選不出馬を表明した後、ボビーが記者会見に臨む

二回目は、にロバートの叔父のエドワード・ケネディからの挑戦を受けたジミー・カーター大統領であった。エドワードは1980年の民主党予備選で全体得票数の37%を獲得するほど善戦し、疲弊したカーターは本選でレーガンに大敗している。

テッド・ケネディ、ジミー・カーターに譲歩。

ケネディ家を含め民主党内の重鎮はバイデン再選への支持を表明しており、党内エリートから盤石の支持をバイデンは獲得している。一方、ロバートの2割前後の支持率が浮き彫りにしたように、予備選で投票する民主党支持者からのバイデン待望論は薄く、バイデンの再選に向けたは地盤は意外ともろい。そのため、ロバートのような候補が、民主党内の不満を取り込み、バイデン再選に向けた障壁になる可能性も無きにしも非ずである。歴史は繰り返されるのか?