ケネディはバイデンに勝てるのか?

ロバートがバイデン大統領を予備選で倒すことができるとは誰も思っていないが、直近の世論調査の数字を見たところ意外な強さを見せている。民主党候補の支持率を測ったUSAトゥディの調査によると、バイデンが67%を獲得したのに対し、ロバートは14%の支持を得ている。FOXニュースによると、ロバートが19%の記録している調査結果も出てきている。

再選を目指す現職大統領が7割以下の党内支持を獲得できていないのは異例である。そもそも半分以上の民主党員がバイデンの出馬をそもそも望んでいないため、バイデンの支持率が67%という数字は驚愕するようなものではない。しかし、そのことを鑑みても、19%もの民主党員が同党支持者の一般的なワクチンに対する考え方からかけ離れている候補を支持したという事実は大きい。この数字はいかにバイデンの再出馬に快く受け止めていない層が党内に存在するかを浮き彫りにする。

だが、ロバートが獲得した支持は、ケネディブランドが持つ影響力の強さを反映するものでもある。YouGov調査によると、48%の米国人が「ロバート・F・ケネディ・ジュニア」という名前を聞いて好印象を持ったとのことである。

ロバート・F・ケネディ・ジュニアについては、「ケネディである」という事実以上に、あまり知られていないのではないでしょうか。

実際のところ、ロバートが異端の存在として一般的に認識されていることを考慮すれば、ここまで支持が高いのはおかしいと考えるのが自然である。そのため、好印象と答えた回答者の殆どが「ケネディ」という名前に好意的に反応したということになり、ロバートの名字がいかに意外にも高い支持率に貢献しているかが分かる。

ケネディが挑戦した現職大統領は負ける?

ケネディ家から挑戦を受けた大統領が惨めな結末を迎えることを知っている筆者としてはロバートの出馬に不吉な予感を感じずにはいられない。過去二回、ケネディ家から挑戦を受けた民主党の現職大統領は全て、大統領選への不出馬、又は敗北に追い込まれている。