2代目(X70系):セダンになったのにスポーティ?!

《ちょいオヤジ殺しのラグジュアリーカー》3兄弟の異端児・トヨタ クレスタの華麗なる進化と最期【推し車】
(画像=トヨタGX71 クレスタ スーパールーセント ツインカム24(2代目)、『MOBY』より引用)

2代目からは4ドアハードトップが主力になったマークII/チェイサーと逆転、クレスタは4ドアセダンとして最終型までモデルチェンジを繰り返しますが、ルーフは低いしフロントマスクやテールランプ周りに初代の面影を残しているしで、言われなきゃセダンと思いません。

さらにテール周りは同時期のクラウン4ドアハードトップ(S120系)と共通の雰囲気があり、「後ろから眺めた時の色気があるクルマ」でした。

それでいて2リッターDOHCツインターボの「GTツインターボ」がマークII/チェイサー同様に設定されてます。

エンスー漫画家・西風の作品には、免許取り立ての高校生3人組が駆るマークII3兄弟のGTツインターボ(X80系前期かも)と、マセラティ ピトゥルボ(英語でツインターボ)がバトルする話もあって、この頃から「マークII3兄弟」がネタとして使われ始めたようです。

3代目(X80系):もっとも売れたが個性は薄かったような?

《ちょいオヤジ殺しのラグジュアリーカー》3兄弟の異端児・トヨタ クレスタの華麗なる進化と最期【推し車】
(画像=トヨタGX81 クレスタ スーパールーセント(3代目)、『MOBY』より引用)

引き続き4ドアセダンの3代目ですが、売れたはずなのになぜか印象が薄い…と思っていたところ、Bピラーをブラックアウトしてピラーレスハードトップ風にしていたらしく、それではセダンにした意味がなかろうに、と思わせるモデル。

おかげで個性という意味では今一つで、マークII/チェイサーと異なりリアのナンバープレートをバンパーに配置し、横一直線のリアガーニッシュもクラウンばりの高級感というよりカリーナEDのようで、あまり好ましく感じた覚えがありません。

ただ、税制改正で大排気量車の税金が安くなったので、初代から一貫して設定のなかった2リッターオーバーの3リッター車と2.5リッター車(自然吸気/ツインターボ)が途中から追加され、名実ともに高級車らしいラインナップにはなりました。