2日目は初日に続きあいにくの天候ではあったが、XC60リチャージ・アルティメットT6 AWDプラグインハイブリッドとC40リチャージ・アルティメット・ツインモーターを借り出し北九州市にある平尾台カルストを目指した。
XC60とC40は、SPA/CMAとプラットフォームを異にするが、今回の試乗車はともに2トンを超える立派な車重を蓄えている。平尾台へアクセスするつづら折りのワインディング路では、相応の重量感を感じさせるものの、4輪の接地感や上屋の安定感はC40に軍配。SPAとCMAはモーター搭載位置や、そもそも今回はパワーユニットも異なり純粋比較はできないが、C40は万が一の衝突時を考慮して、車体の側面にバッテリーを配置せず、床下中心部にレイアウトしていることが奏功しているとも考えられる。走りは刺激的ではないが、独自のレイアウトから生まれるジェントルな安定感こそボルボの真骨頂と言えるだろう。
今回はダイジェストでお届けしたが、2日間の試乗でボルボの隠れた多様性を再確認できた。電動化一直線のボルボではあるが、どのパワーユニットもボディタイプも味わい深く、「いま」のボルボは成熟を極めていると言えるだろう。