写真:Getty Images

昨2022シーズン、明治安田生命J2リーグ15位と不本意な順位で終えた町田ゼルビア。今2023シーズンを迎えるにあたり、チームの体制は様変わりした。高校サッカーの名門である青森山田高校を率いていた黒田剛監督を招聘。さらにコーチ陣も一新され、冬には選手の大型補強も敢行している。

その結果、昨シーズンからの積み上げが極めてゼロに近い状態だったにも関わらず、今シーズンここまで7勝2分1敗と難敵ぞろいのJ2リーグで1位を走っている町田。ここではチーム改革の成功に貢献している新加入選手のうち、多くの試合にスタメン出場している6選手について、それぞれ5段階で評価してみよう。


町田ゼルビア DF池田樹雷人(当時愛媛FC)写真:Getty Images

DF:池田樹雷人

評価点:5

ブラウブリッツ秋田から町田に加わったDF池田樹雷人。4月16日に開催された第10節を終え、ここまで8試合にスタメン出場。うち第3節から第7節までは同じく新加入のDFカルロス・グティエレスとセンターバックコンビを組みながら、5試合中の失点はわずか1のみに留め、チームのリーグ最少失点(4)に大きく貢献している。

負傷により直近2試合は欠場となったが、池田がすでにチームの中心であることは間違いない。第2節ではヘディングの上手さでゴールも記録。攻守ともに空中戦の強さを発揮し存在感を見せた。町田のセンターバックは新加入選手が多く、序列争いも激しい中、出場試合数と安定感で黒田監督の信頼を得ているのは明らかだろう。開幕からのスタメン出場とリーグ最少失点への貢献でチームの主軸となっていることから、評価点は最高の5とした。


町田ゼルビア DFカルロス・グティエレス 写真:Getty Images

DF:カルロス・グティエレス

評価点:4

栃木SCから新たに町田に加入し、第3節から出場機会を得たDFカルロス・グティエレス。192cmの長身を武器に、守備では高い壁としてクロスやロングボールに立ちはだかり見せ場を作っている。開幕から2試合はベンチから出られず、激化するセンターバック争いに後れを取ったように見えたが、第3節以降は全試合に出場し町田の堅守を支える存在になっている。

センターバックでありながら4ゴールをマークした昨2022シーズンのような攻撃力はまだ見られないが、セットプレーでは高さと強さを兼ね備える絶好のターゲットとして大いに期待できるグティエレス。先発での出場試合数こそ同ポジションの池田樹雷人より1試合少ないものの、守備での安定感は十分に発揮できている。申し分のない活躍度に加え、今後の更なるセットプレー等での活躍も期待して評価を4とした。


町田ゼルビア DFチャン・ミンギュ(当時ジェフユナイテッド千葉)写真:Getty Images