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美しい桜吹雪に包まれて
滝桜って何だろう?

美しい桜吹雪に包まれて

奇跡の光景!吉野山をピンクに染め上げる山桜、来年までに知っておきたい絶景スポット
(画像=『たびこふれ』より引用)

植物の散策をしながら、1時間ほど時間をかけてゆるやかな登り道を歩き、杉や檜の林を抜けて広い丘のような場所へと到着。そこでは美しい山桜が、風に吹かれるたびにハラハラと美しく舞い散っていました。よく見るといろんな種類の桜があります。枝垂れ桜や、珍しい真っ白な桜もありますよ。

ここでお花見をしている人が何組かいました。皆、それぞれの気に入った場所にシートを広げてお弁当を食べています。そういえばお腹が減っていることに気がつきました、もうお昼時だったんですね。ツアーで用意されたお弁当は地元の食材たっぷりで、見た目も可愛くてウキウキです。

奇跡の光景!吉野山をピンクに染め上げる山桜、来年までに知っておきたい絶景スポット
(画像=『たびこふれ』より引用)

鮎が丸ごと一匹の甘露煮や、この辺りの名物の奈良漬、煮炊きものがあれこれ入っていてどれから食べようか迷いながら頬が緩みます。風が吹くと桜が舞い乱れてもはや異空間。何という贅沢な場所でお弁当を食べているんだろうと、改めて幸せをじっくり噛み締めるような時間でした。

山桜は原種の桜の代表格なのだそうで、赤い若葉が花と同時に咲くのが特徴のようです。約3万本とも言われる吉野山の桜。今から歩きながら徐々に、その全貌がお目見えするということでとても楽しみです。

滝桜って何だろう?

奇跡の光景!吉野山をピンクに染め上げる山桜、来年までに知っておきたい絶景スポット
(画像=『たびこふれ』より引用)

さて、ここからはくだって行きますよ。今いる場所は上千本と呼ばれるエリアで、この上手には奥千本エリアがあります。上千本のここら一帯は満開でもう既に散り始めているのですが、奥千本はさらに標高が高いので今からが満開。そういう段階の違いもあるので吉野山では二週間ほど桜が楽しめるのだとか。

この時は、ぐるりと回り道をするように下って行ったのですが、その道すがら振り返ると素晴らしい光景が広がっていました。この景色は「滝桜」と呼ばれているそうです、まさに山間の谷間を流れ落ちるように桜が咲いています。

奇跡の光景!吉野山をピンクに染め上げる山桜、来年までに知っておきたい絶景スポット
(画像=『たびこふれ』より引用)

この辺りの桜は「白山桜」という名前で、赤い葉っぱと白い花が同時に咲くことで、遠目から見て薄ピンクに見えるのだと教えてもらいました。桜の種類は幾つかあるようで、彩豊かな山のグラデーションがとにかく美しい。大自然がそのまま巨大なアート作品になったかのようです。

奇跡の光景!吉野山をピンクに染め上げる山桜、来年までに知っておきたい絶景スポット
(画像=『たびこふれ』より引用)

ビューポイントが幾つかあるそうで、ガイドさんがその度に教えてくれます。そしてその度にため息が出てしまうほどの絶景に出会います。平地に並ぶ桜とは雰囲気が違って、山一帯にまとまった桜はどこか大きな生き物のように濃い気配がありました。

テレビなどでこの吉野山の桜を見たことはあったのですが、一体どういう風に行けばそれを見られるのかは知りませんでした。こうやってトレッキングで、登ったり下りたり、回り込んだり、移動しながら色んな角度やビュースポットから見られるのだということが、行ってみてようやく分かったのです。