目次
ChatGPTでできる基本的な4つのこと
 ・1.対人のような質疑応答
 ・2.テキストの要約、英文の日本語翻訳
 ・3.表計算ソフトの関数記述、プログラミング言語の記述
 ・4.論文、小説、脚本の執筆
ChatGPTの活用例
 ・家庭の財務計算
 ・Webサイト制作
 ・コーディング
 ・資格試験のバーチャル家庭教師
 ・脚本や小説などのクリエイティブ関連のライティング

ChatGPTでできる基本的な4つのこと

ChatGPTでできることのうち、基本とも呼べる4つの内容を紹介します。

  1. 対人のような質疑応答
  2. テキストの要約、英文の日本語翻訳
  3. 表計算ソフトの関数記述、プログラミング言語の記述
  4. 論文、小説、脚本の執筆

それぞれの内容がどのようなものか、簡単に説明します。

1.対人のような質疑応答

ChatGPTはチャットボットです。リアルな人間と話しているような会話をテキストで実施できます。たとえば、おすすめの飲食店を尋ねたり、採用面接などのようにシチュエーションを指定して会話を進めたりすることも可能です。

また、質問と答えで話が終了する「受け答え」にならず、流れを把握して「会話」として成立する点もChatGPTの特徴です。

たとえば、東京駅付近のイタリアンレストランについてChatGPTに質問したとしましょう。

ChatGPTとは?日本語でも使える?始め方や使い方の基礎を解説
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

この回答のあとに「デザートでティラミスが食べられるところはある?」と尋ねると、「東京」と「イタリアンレストラン」という前回の質問内容を前提として、そのなかでティラミスが食べられるレストランを教えてくれました。

ChatGPTとは?日本語でも使える?始め方や使い方の基礎を解説
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

なお、最初の質問では「東京駅付近」として回答の範囲を限定できていましたが、追加した質問の回答を見ると、レストランの場所が「東京都内」に置き換えられていることがわかります。

このように少し回答の内容がずれることもあるため、注意が必要です。

2.テキストの要約、英文の日本語翻訳

ChatGPTは、テキストの要約機能もあります。時間をかけて長文を通読することなく、すぐに理解したいときに、要約機能は役立ちます。

ただし、ChatGPTでは文章を自然な形で短文化することは可能ですが、ChatGPTが回答した要約文の中に文章の要点が含まれているとは限りません。要約文を読み、文章のコアとなる部分が抜けていないかを確認する必要があるでしょう。

例として、下記の文面をChatGPTで要約するように指示してみました。

ChatGPTとは?日本語でも使える?始め方や使い方の基礎を解説
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

元々の文章が短かったからか、文章量自体はあまり減っていません。しかし、要点はすべて含まれているため、利用価値は高いと考えられます。

さらに文字数を少し絞った要約文を知りたいため、上記の文章を50文字指定で要約するようにChatGPTにコマンド(指示)を出してみました。

ChatGPTとは?日本語でも使える?始め方や使い方の基礎を解説
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

先ほどの要約文よりも短くなりましたが、50文字を超えていたためミッションクリアとはいえません。文字数を指定した要約は、まだChatGPTには難しいのかもしれません。

また、ChatGPTは多言語の翻訳機能もあります。英文を日本語に翻訳したり、日本語を英語で翻訳したりすることもできるため、外国語で記載されたWebサイトも閲覧しやすくなります。ただし、一語一句すべて翻訳文に反映しているとは限りませんので、要約文と同様、文章のコアとなる部分が抜けていないかを確認しなければなりません。

そこで下記の文面をChatGPTに送り、英訳を実行してみました。

ChatGPTとは?日本語でも使える?始め方や使い方の基礎を解説
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

今回のシミュレーションでは、日本語を要約するときよりも日本語を英訳するときのほうが短時間で終わることがわかりました。ChatGPTはアメリカ生まれということもあり、英語に強いチャットボットだということがといえます。

3.表計算ソフトの関数記述、プログラミング言語の記述

ChatGPTでは、表計算ソフトの関数記述にも対応しています。この作業を行う場合は、Googleスプレッドシートなどを連携させることが必要です。ChatGPT for Google というChromeやFirefoxの拡張機能を追加してから利用します。

また、プログラミング言語の記述にも対応しています。下記の文章をC言語で記述するよう、ChatGPTにコマンドを出してみました。

ChatGPTとは?日本語でも使える?始め方や使い方の基礎を解説
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

このようにC言語の記述を導き出すことができましたが、内容の正確性については保証されていません。ChatGPTはあくまでもチャットボットのため、結果の成否を判断できないときは、使用しないほうが良いでしょう。

4.論文、小説、脚本の執筆

ChatGPTには、論文や小説、脚本の執筆といったクリエイティブな創作活動にも利用できます。今回は「初夏の猫」というタイトルで短文小説をChatGPTに作ってもらいました。

ChatGPTとは?日本語でも使える?始め方や使い方の基礎を解説
(画像=『MarkeTRUNK』より引用)

このように読み応えがあり、破たんのない文章を仕上げてくれました。なお、英文への日本語訳よりは時間がかかりましたが、20秒ほどで上記の文章は完成しています。

ChatGPTの活用例

会話や要約、英語などの他言語の翻訳、文章の作成など、ChatGPTはさまざまな用途で活用できます。続いては、アップグレード版であるGPT-4でできることをいくつか紹介します。

家庭の財務計算

GPT-4は、財務計算にも対応しています。たとえば家族構成や世帯収入、持ち家の支払い比率などを入力し、所得控除額を算出させた例もあります。

GPT-4を上手に活用すれば、確定申告の手間も大幅に削減できそうです。ただし、翻訳やプログラミングと同様に、GPT-4が算出した情報が正確かどうかを検証する必要があるため、税務の基本的な知識がないと活用するのは難しいかもしれません。

Webサイト制作

GPT-4は、Webサイトの作成にも対応しています。たとえば手書きのラフスケッチからHTML/JavaScriptとして出力することも可能です。このケースではHTML/JavaScriptをコマンド画面で読み込ませることで成否を確認できるため、プログラミングの素養がない場合でも利用できます。

また、GPT-4は単なるプログラミング言語の変換ツールではなく、文章機能が高い点が特徴です。そのため、ラフスケッチの内容を書き換えてからプログラミング言語化する、などの2段階の指示にも対応できます。

コーディング

GPT-4はコーディング作業にも対応しています。単純な作業であれば、無料版のChatGPTでも対応可能です。アプリやゲーム、Webサイトの開発にも利用できる可能性があります。

資格試験のバーチャル家庭教師

ChatGPTでは、大量のデータを素早く分析できるため、ケースバイケースではありますが、的確なアドバイスを得ることができます。資格試験などの家庭教師としても活用できるでしょう。

実際に司法試験の模擬試験で、GPT-4が上位10%のスコアを叩き出したという例もあります。

脚本や小説などのクリエイティブ関連のライティング

歌詞や映画の脚本のライティングなど、クリエイティブな活動にもChatGPTを活用できます。すでに無料版のGPT-3.5を使ったキャッチコピー生成アプリなども開発されており、ChatGPTを利用した多くのビジネスが誕生しています。

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