プログラムで管理されるデジタル通貨ビットコイン
Web3の代表的な技術から生まれたデジタル通貨、ビットコインは収益性のない、まさに参加者の熱意のみで運営されるプロジェクトでした。
2010年5月22日に行われた最初の取引は、1万ビットコインでピザ2枚を購入できる程度のものだったといいます。当時は誰も、ビットコインが現在のように高価な資産性を持つとは思っていなかったのです。
しかし、「プログラムで管理されるデジタル通貨」というコンセプトに惹かれたエンジニアが集まり、活動をしていくうちに、ビットコイン自体が経済的な価値を持ち、その結果コミュニティが持続的に拡大していきました。
ビットコインに係るさまざまな企業が生まれ、今では独自の“生態系”を確立するレベルにまで達しました。かつてピザ2枚の価値しかなかった1万ビットコインですが、2023年4月時点で300億円以上に相当します。
Web3型のクラウドファンディングを通した国際協力プロジェクト
Web3技術によって継続が難しい取り組みを持続化させる試みとして、Web3技術が国際協力プロジェクトに活用されたアフリカでの事例をご紹介します。

カルング村の小学生と、雨水貯水タンク

カルング村の小学校に新しく建てられた教室
カルング村で実施したOpen Townプロジェクト「Savanna Kidz NFT」では、カルング村のまちづくりのための資金と応援者を、村に住む子どもたちをモチーフにした独自のNFTアート「Savanna Kidz NFT」の販売によって集めました。

Savanna Kidz NFTのサンプル
<Savanna Kidz NFTプロジェクトのインセンティブ設計>
1.Savanna Kidz NFTを購入すると、1体につき、54.00000$OPENTOWN(※1)を受け取ることができる
2.Savanna Kidzに限らないOpen Townプロジェクト(※2)のNFTを7~8個を購入し、それによって得られる$OPENTOWNトークンを半年以上ステーキングすることで、全てのOpen Townで報酬を受け取ることができるフリーパスNFTを獲得できる
3.Savanna Kidz NFTプロジェクトの公式Discordオンラインコミュニティにて、まちづくりに関する提案や議論へ参加でき、$OPENTOWNトークンを使った投票に参加することができる
4.カルング村を訪れた際に、無料で宿泊したり村のお祭りに参加したりできる
※1 Savanna Kidz NFTプロジェクトにおけるまちづくりの方向性や開発運用に関する決定に影響を及ぼすことができる投票機能を備えた仮想通貨です。
※2 Open Townプロジェクトは世界中で展開しています。Savanna Kidz NFTプロジェクトの他に、インドネシアのロンボク島で実施している「Lombok Kidz NFT」、埼玉県の横瀬町で実施している「Open Town Yokoze」があります。