アオリイカは釣り人にとって魅力的な海釣りのターゲットです。アオリイカの釣り方はヤエン釣りが主流ですが、泳がせ釣りの仕掛けなら初心者でもトライできると注目されています。今回はアオリイカの習性や泳がせ釣りの基本と仕掛け、おすすめの釣り具などを詳しく解説いたします。
アオリイカとは?
釣り人が憧れる魅力的な対象魚

出典:pixabay.com、『暮らし〜の』より引用)
アオリイカは日本近海に生息する大型のイカで、優雅に海中を泳ぐ姿を見たアングラーなら誰でも釣り上げたくなる魅力的なターゲットです。食材としても肉質が柔らかく甘みと弾力があり「イカの王様」と称されています。
しかし、釣り上げるには少々難易度が高く、ベテランでもボウズの日があります。ですが、逆に難しいからこそ多くのアングラーの魂に火をつけ、アオリイカ釣りに向かわせるのです。
アオリイカの釣り方は特殊

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アオリイカの釣り方は普通とは異なり特殊です。魚は針についているエサを口で食いつくのに比べ、アオリイカはエサを足で捕まえてから抱えるようにして食べるので、アタリやアワセの入れ方が魚とまったく違います。
そのため釣りあげるのが難しく、釣り方も餌木(エギ)仕掛けのエギングに、特殊な掛け鈎(カギ)を後から送り込むヤエン釣りや、生きた小魚をエサにする泳がせ釣りなど独特の進化を遂げています。
初心者でもトライできるのが泳がせ釣り
最近は船からアタックするイカメタルが盛んになっていますが、手軽にショアからキャスティングでアオリイカにトライしてみたい方におすすめなのが、アジなどの活エサを使う泳がせ釣りです。今回はアオリイカの習性や泳がせ釣りの仕掛けを中心に、イカ釣りの基本やおすすめ釣具を徹底的に解説します。
アオリイカの特徴と習性
①アオリイカの生息域とサイズ

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アオリイカはきれいな暖かい海水を好む南方系のイカで、日本海側では福井県より南、太平洋側では千葉県より南の海域に生息しています。サイズは最大で40cm~50cmで、重さは5kg以上まで成長する沿岸部では大型に部類されるイカです。イカ釣りでは波止や磯で釣れる1kgで良型、2kgで大物、3kgを超えると超大物と言われています。
②産卵と成長

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アオリイカは初夏の頃に、海岸近くの岩礁帯や海藻が茂る場所にやってきて産卵します。卵は約3週間で孵化(ふか)し、夏の終わりから初夏には5cm〜10cmの体長になり、成長スピードが早いのが特徴です。
この時期のアオリイカは「新子」または「見えイカ(豆イカ)」と呼ばれ、好奇心が旺盛なのでエギ(餌木)というルアーを使うエギングで多くの釣果が得られます。また成長が早い分、寿命が約1年と短いのも特徴です。
③生息水深と棚

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秋も深まると20cm以上に成長し、浅瀬にいた新子も深い場所に移動するのでエギングでは釣るのが難しくなります。この季節から好物の小アジなどの活きエサを使う泳がせ釣りや、掛け鈎(カギ)でアオリイカを引っ掛けるヤエン釣りに移行します。
アオリイカは成長過程により生息水深が変わるのが習性です。それに合わせて棚の深さを調整しなければなりません。その棚をさぐり当てるのもアングラーの楽しみの一つでしょう。