第4位・山内泉アナ

続く第4位は、この春まで平日夜の看板報道番組『ニュースウオッチ9』のメインキャスターを務めていた山内泉アナだ。このポジションの前任者は、圧倒的人気を誇る和久田麻由子アナだったこともあり、“ポスト和久田”の有力な1人とみられていた。だが、同番組をわずか1年で卒業することになった。
それでも、この4月からは夜の看板報道番組『NHKニュース7』の金〜日と祝日のサブキャスターに就任。報道から報道への異動というだけでなく、祝日を除く月〜木で同番組のメインキャスターを務めるのが和久田アナなので、依然として和久田アナの後継者的な立ち位置にいると考えられる。
山内アナが報道向きだと思える理由の1つに、実年齢以上に大人びており、その落ち着きぶりが自然すぎるくらい自然な点がある。2017年入局なので、今年で30歳くらいと推測するが、もう何十年間もニュース読んでいたのではないかというほど安定感抜群。前番組では、56歳の田中正良キャスターと42歳の青井実アナとの3人体制で、2人とは大きく歳の差が離れていたにもかかわらず、まったく違和感なく堂々とやり取りする姿に驚かされた。
加えて、パッと見ると清楚な美貌で知性派のイメージが強く漂っている。ニュースを読むときの語り口も落ち着いていて上品そのもの。そしてキリッと決めたときの表情はクールでカッコいい。まさにニュース・報道系番組に適任な人材なのである。『ニュース7』でさらに経験を積んで、“ポスト和久田”の最右翼に名乗りを挙げたいところだ。
第3位・鈴木奈穂子アナ

ここからはベスト3の発表だ。第3位は2004年入局、平日朝の情報番組『あさイチ』のメインキャスターでお馴染みの鈴木奈穂子アナである。同じくメイン司会を務めるお笑いコンビ、博多華丸・大吉との呼吸はピッタリ。特に番組冒頭の“朝ドラ受け”では、ショッキングな展開でドラマが終了した際などには、鈴木アナは目に涙を浮かべたまま挨拶をすることが多々ある。ひどいときは号泣のあまり喋れなくなったりするほどだ。そんなときに彼女をさりげなくフォローするのが華大の2人で、見事なボケでスタジオの雰囲気を一変させる。
さらに鈴木アナにはズボラな一面があるせいか、たびたびそれをネタにされることもある。番組では軽妙なやり取りがいつも展開され、アットホームな空気が漂っている。その中心にいるのが、常に自然体で素をさらすことをいとわない鈴木アナなのである。あまりに自然体すぎてスキがあったり油断しているときも多々あるが、その一方で、緊急のニュースが飛び込んできた際にはトークの流れを読み、ほどよいタイミングでニュースセンターに話を振る。
しっかり仕切るところのテクニックは絶妙で、さすがベテランというほかない。この春から『あさイチ』の司会も3年目に突入。華大との息のあったコンビネーションでますます番組を盛り上げていくことだろう。