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ハンドリングとエンジンで定番車になったスイフトスポーツ
ハンドリングとエンジンで定番車になったスイフトスポーツ

さらに2005年9月に2代目スイフトスポーツが発売されると、排気量が100cc上がって1.6リッターのM16Aエンジンになっただけではなく、初代では難があった高回転までの気持ち良い吹け上がりはスペック(125馬力)以上のパフォーマンス向上と大絶賛。
それより秀逸だったのは、当時のベストハンドリングマシンと手放しで褒められたハンドリング性能で、当時流行の兆しがあった「テンゴ」こと1.5リッターのスポーツハッチバック(ヴィッツRSやフィットRS、コルト1.5c、デミオスポルトなど)を駆逐します。
JWRCでも引き続き活躍したほか、国内でもダートトライアルだけでなくラリーやジムカーナで幅広く活躍、1990年代黄金期のテンロクスポークのようにリッター100馬力の高性能はなかったものの、エンジンの吹け上がりとハンドリングだけで定番車となりました。
何よりも素晴らしかったのは、ベース車も含め「高品質なプレミアムコンパクトでありながら、安価で提供」するのに成功したスズキのコスト計算技術。
これに勢いを得たスズキは、ソリオなどハイト系ワゴンでも同様の戦略を展開、立派な小型車メーカーとしてシェアを拡大していき、現在はトヨタにもその実力を認められ、トヨタ陣営の一員として世界戦略の一翼を担うようになりました。
もし2代目スイフトがなければ、現在のスズキはあったかどうか…それくらい「歴史の転換点」となった、偉大なクルマなのです。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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