■漫画業界の未来とスタッフの創造力を支える

「『闇金ウシジマくん』作者が創り出す、50年代デザインの聖地」|漫画家・真鍋昌平
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

今後も漫画家として活動を続けていきますが、関わるスタッフの年齢が上がってきたことにも少し危機感を感じているんです。自分の活動が元気なうちはいいかもしれませんが、そうじゃなくなったときにデジタル時代の印税の比率や取り分には考えが及びます。出版社によっては高い報酬を得られることもある一方で、その企画が打ち切られた場合は収入も得られない。そのため、ストック型の仕組みを持つ企画なども考えています。

今は業界的にも人材不足の一面があって、スタッフの質が落ちることも懸念されます。だからこそ、全体的に支え合えるシステムや印税の分配方法を考えることで、皆がより満足できる環境を整えていきたいですね。

最近は、クリエイティブな発想からビジネス的な視点に切り替えることが多くなりました。若い世代がYouTubeなどで自身で様々な表現活動を行っていますが、そのような方に向けても、漫画などの創作活動をもっと楽しめる場所を提供できないかなと、考えています。

今いるアシスタントが漫画家になって独立することが理想なので、漫画家としてデビューできるようサポートしていきながら、自分も愛される漫画を描き続けられるよう頑張っていきます。

【作品情報】
『九条の大罪』

「『闇金ウシジマくん』作者が創り出す、50年代デザインの聖地」|漫画家・真鍋昌平
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

『闇金ウシジマくん』の作者・真鍋昌平が描く、法とモラルの極限ドラマ! 本作の主人公は、いつも厄介な事件ばかりを請け負っている弁護士・九条。さまざまな依頼人が彼の助けを借りにくるが、人間社会の闇を伺わせる展開に妙に引き込まれる。2023年、法曹界が最も注目するリーガルコミック。ぜひ実際に手に取って読んでみてほしい。
『九条の大罪』最新単行本第8集、大好評発売中!!

出版社:小学館
作者:真鍋昌平

文/池田鉄平 撮影/井野友樹

提供元・男の隠れ家デジタル

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