目次
■初めて犬を飼い、人と向き合うことの尊さを知る
■こだわりの詰まった事務所、そして自由な雰囲気のバーがお気に入りの空間

■初めて犬を飼い、人と向き合うことの尊さを知る

「『闇金ウシジマくん』作者が創り出す、50年代デザインの聖地」|漫画家・真鍋昌平
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

漫画家として様々な感情と向き合っていますが、日常では犬の散歩が癒しの時間になっていますね。毎日1時間半ほど、雨や雪が降っていても散歩しています。散歩中に、今の季節は若葉がいっぱい咲いたり桜が咲いてたりして、卒業式の人たちを見かけたりしてちょっとした変化を楽しんでいます。仕事面では、偏った人としか会っていないため、一般人の感覚や社会との接点を持ちたいというか(笑)。そういった背景もあったりします。

犬を飼うのは初めてなんですが、「犬って飼い主のことが本当に好きになってくれるんだな」と感じています。信頼感もあるし、あれくらい人と向き合わないといけないと気づかされましたね。「保護犬を飼いたい」と奥さんから言われたことがキッカケでしたが、心臓が悪すぎて飼えないと言われたため、近くのブリーダーから同じ犬種の小犬を買いました。

飼い始めて3年半くらいになりますが、犬の寿命が短いことを考えながら日々の時間を大切に過ごしています。徹夜でも散歩に行くのは、今の自分にとってかけがえのない、大切な日常だからなんです。

■こだわりの詰まった事務所、そして自由な雰囲気のバーがお気に入りの空間

「『闇金ウシジマくん』作者が創り出す、50年代デザインの聖地」|漫画家・真鍋昌平
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

取材先で会った人たちや、ライターの先生方、同業者とも一緒に飲んでくつろげる空間を作りたいと思い、ここの事務所を借りました。この事務所が自分にとっての隠れ家ですね。部屋から見える景色がとても素敵で気に入っています。

この場所を選んだ理由は、600部屋ある中で、この内装の部屋は4つしかないからです。最初は日当たりも悪く人気のない物件だったんですが、内装をとても凝ったものに変えたら人気が出たんです。ずっと待ってたんですが、空きができたので入居しました。

「『闇金ウシジマくん』作者が創り出す、50年代デザインの聖地」|漫画家・真鍋昌平
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

部屋のこだわりは全体のデザインを50年代に合わせて、落ち着いたシックな雰囲気に仕上げました。漫画って情報量が多いので、周りがごちゃごちゃしてると、自分の考えも散漫になってしまう。だから毎日掃除して、料理も事務所で作ってます。漫画の連載中は終わりがないため、その点料理は短時間で達成感を感じるので気分転換やストレス発散にもなっています。

あと、お酒が好きなんでよく飲みに行くんですよ。作画のときは行けないので、その日を除いて週に4日ほど。最近は『エスパ』というバーに行くことが多くなりました。新宿3丁目にある店なんですが、店員のママさんが客よりも酔っているんですが、ちゃんと会計はする。店員がずっと寝てるから、自分でビールを注いで飲んでいるんですが、料金もちゃんと計算されていて、エスパのママは本当に超能力者だと驚きます(笑)。エスパに通う理由は、自由な雰囲気に魅了される。

以前担当してくれた方に連れていってもらったのがきっかけですが、色んな業界の人が集まって面白い出来事の話をしてくれるので、漫画のネタにもなっていますね。そう考えると僕にとっての隠れ家は、全て漫画のための場所だったりするかもしれません。