目次
3. リビングのような「小さな家」、11のグローブ
4. 岐阜市立中央図書館には3か所のテラスがある
3. リビングのような「小さな家」、11のグローブ
それでは、岐阜市立中央図書館の大きな特徴である11のグローブを紹介します。グローブには、ひとつずつ異なる模様がほどこされ、お目当ての場所を探すための目印になっています。
天頂からは、柔らかな自然光が差し込み、日中は読書に適した明るさが保たれています。また、グローブの上には換気窓があり、かさの側面に沿って、空気が上昇していきます。自然光と空気の対流によって、グローブの下には心地良いリビングのような空間ができあがっているのです。
図書館の玄関口「エントランスグローブ」
ぎふメディアコスモス1階のメインエントランスから入って2階へ上がると、ドーム状の大きな「エントランスグローブ」が頭上に広がり、迎え入れてくれます。階段とエスカレーターの両方が利用でき、その右側にはエレベーターも設置されています。グローブの模様は、丸いモチーフが細長いバーの連なりを形作っています。
各種手続きや総合案内は「受付のグローブ」
エントランスグローブから館内へ入って左側にあるのは、丸いモチーフで大きなリング模様をあしらった「受付のグローブ」です。貸し出しや返却のカウンターや総合カウンターが設けられています。
岐阜市立中央図書館のなかには、視覚障がいのある方を対象にした「対面読書のへや」、パソコンの持ち込みができる「研究のへや」、グループ学習に適した「みんなで学ぶへや」、中高生だけが使える「談話のへや」など、特色ある個室があります。これらの個室の利用手続きも「受付のグローブ」で行えます。
地元発の情報が収集できる「展示グローブ」
「展示グローブ」は、六角形のモチーフでひし形がかたどられています。グローブを囲む展示パネルやグローブ内では、季節や行事に沿ったテーマで本の紹介や展示が行われます。市民がおすすめの本を紹介する「みんなのライブラリー」には熱の入った紹介コメントが並び、普段あまり手に取らないジャンルの本を見つけることもできるでしょう。
グローブの一角では、岐阜市の広報紙やぎふメディアコスモス周辺の情報収集に役立つフリーペーパー、岐阜市立図書館だよりなどを手に取ることができます。旅の途中、まち歩きや地元の人しか知らない名店めぐりを楽しみたいなら、ここで最新情報をチェックしておきましょう。
また、写真手前に写っている「川舟型読書スペース」では、好きな本を持ち込んで読むことができます。
大きなイスがシンボル「ゆったりグローブ」
直径14mと、グローブのなかで最も大きい「ゆったりグローブ」には、外周に沿って大きなイスが備えつけられています。このイスは、人工籐を使用し、座面が広いのが特徴。ゆったりとくつろぎながら読書を楽しむことができます。グローブに描かれた波状の模様からも、ゆったり感が伝わってくるようです。
0歳から2歳の赤ちゃん専用「親子のグローブ」
「親子のグローブ」は、なだらかな丘をイメージさせる淡いグリーンのカーペットが目印。0歳から2歳の赤ちゃんとゆっくり過ごせるように、外周のベンチは低く、靴を脱いで利用します。赤ちゃんたちは、カーペットに寝転がったり、ハイハイしたりして過ごしています。親子のグローブは、窓から自然光がたっぷり入って明るく、六角形のモチーフで作られたかわいらしいお花の模様がちりばめられています。
秘密基地っぽい読書スペースがシンボル「児童のグローブ」
「児童のグローブ」は、オレンジ色のカーペットが元気な子どもたちをイメージさせます。グローブの模様も、躍動感があふれるデザインです。こちらも靴を脱いで利用します。一般の閲覧席に比べると、机とイスは低いものが置かれています。
ここでの注目は、児童専用の読書スペース「ころん」。秘密基地のような空間で読書を楽しめます。「児童のグローブ」の近くには、「ころん」によく似た相棒?の「ごろん」も置かれています。
※2023年3月現在、感染症対策のため「ころん」「ごろん」ともに利用できません。
大人は入れない、ぼくらの空間「ヤングアダルトのグローブ」
丸いモチーフで市松模様をあしらった「ヤングアダルトのグローブ」は、中学生と高校生の専用スペースです。
また、周りはヤングアダルト(YA)向けの書架で囲まれています。定期テスト前や長期休暇になると、大勢の中高生が机に向かっている姿を見ることができます。
グローブ横の壁には「心の叫びを聞け!!YA交流掲示板」が設置され、用紙に書き連ねられた中高生の心の叫びに、スタッフの機知に富んだコメントが添えられています。
文学の世界へ没頭できる「文学のグローブ」
館内の奥には、花模様がデザインされた大きな「文学のグローブ」があります。広々とした閲覧席では、じっくりと座って文学に向き合うことができそうです。
小ぶりでライトな「文庫のグローブ」
グローブにストライプ模様をあしらった「文庫のグローブ」は、一般向けの閲覧スペースのなかでは小ぶりな印象です。閲覧席はカウンター風。ちょっと腰かけて、書架から取り出した本を開いてパラパラとページをめくるのにちょうど良く、ライトユースなスタイルが似合います。
岐阜の魅力あふれる「郷土のグローブ」
郷土資料の書架に囲まれた「郷土のグローブ」は、館内の奥にあります。地元で根強い人気の戦国武将、織田信長にまつわる資料や岐阜市が発行する行政資料が書架に収められています。
郷土のグローブの窓の外には、岐阜市のシンボル「金華山」の美しい姿を見ることができます。グローブにデザインされた模様も、まるで山をイメージしたような三角形が連なっています。
調べものは「レファレンスグローブ」へ
「レファレンスグローブ」は、調べたいことや資料の案内などについて、司書が対応する「レファレンスカウンター」です。グローブには、四つ葉のクローバーに似た模様があしらわれています。
4. 岐阜市立中央図書館には3か所のテラスがある
岐阜市のシンボルが目の前に!「金華山テラス」
「郷土のグローブ」の隣にある「金華山テラス」からは、岐阜市のシンボル「金華山」を真正面に見ることができます。天気が良ければ、その頂に岐阜城も見えるでしょう。かつて織田信長が天下布武を掲げて天下統一を目指した時代に思いを馳せながら、のんびり過ごせます。
本を片手にひと息「ひだまりテラス」
「ひだまりテラス」は、ぎふメディアコスモスの正面にあり、向かいには岐阜市役所が建っています。ひだまりテラスを含めどのテラスも2階にあり、館内の本を持ち出して読むことができます。
夏は午前、冬は午後がおすすめ「並木テラス」
図書館の西側に長く伸びる「並木テラス」は、出入口が「児童のグローブ」に面しているためか、子ども連れの姿をよく見かけます。夏は午前の涼しさを、冬は午後の日差しで暖かさを。季節に合わせて快適に過ごすことができます。