目次
土作りの基本的な手順をチェック!
土作りでpH値を調節する方法
土作りの基本的な手順をチェック!
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必要な道具を揃えたら土作りをスタートさせましょう。土作りは野菜の植え付け時期から逆算してスケジュールを作っていきます。
ここでは基本的な作り方の手順をどのタイミングで行えば良いのかをまとめました。どのアイテムをどこで使うのかも一緒にチェックしていきましょう。
2〜3週前:土を耕す
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畑として使っていなかった土は小石や雑草が多く、全体的に硬く固まっている場合があります。そのまま種や苗を植えても根が張りにくく上手く成長しないので、土全体を耕して柔らかい土壌を作りましょう。
順番としては、まず土作りの前に雑草や小石を取り除き、全体を掘り起こしてから土の粒を細かくしていきます。それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
雑草や石を取り除く
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土作り最初の手順はゴミの除去です。表面に見えている雑草や小石をできるだけ取り除きましょう。
これらが土に混ざると根の成長を邪魔するだけでなく、耕すときにクワやスコップにぶつかって弾け飛び、怪我をする恐れがあります。目に見える部分のゴミを取っておくだけでその後の作業が楽になるので、なるべく念入りに探しましょう。
土を掘り起こす
ゴミが取り除けたら次はスコップを使って土を掘り返していきます。大体表面から30㎝程度掘り起こせば畑として十分な深さになります。次の手順で細かくしていくので土の塊が残っていても問題ありませんが、なるべく細かく掘り返すことで耕す作業が楽になります。
土を耕して細かくする
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最後に、クワを使って耕していきます。クワを使う時は土の塊を砕いて細かな粒にするようなイメージで少しずつ進めましょう。一気にやろうとすると土が耕し切れず野菜が育ちにくい畑になってしまいます。
ここでしっかりと耕すことで、土の中に空気が混ざり込み微生物の成長が促進され、水分や肥料も浸透しやすくなるのです。
2週間前:酸度を調節する
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植え付けの2週間前くらいになったら、土のpH値を調節しましょう。土壌酸度計を使ってもともとの酸度を測り、植える野菜に合わせて石灰やピートモスを混ぜ込んでいきます。野菜を植える場所全体にいきわたるように適量を撒いてから均一になるようにクワで混ぜ合わせてください。
1週間前:元肥を入れる
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土の酸度が調節できたら、野菜の栄養になる元肥を混ぜ込みましょう。微生物の餌になり、土のに保肥力や排水性などを整えてくれる堆肥は1平方メートルに対して2、3kgが適切です。
加えて、化成肥料も1平方メートルに対して100〜200g程度混ぜ込んでください。均等に混ざるように念入りにクワで耕しましょう。
土作りでpH値を調節する方法
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日本は雨が多く、雨に含まれる二酸化炭素などの物質によって土壌が酸性に傾きやすいという特徴があります。
そのため、屋外の畑で土作りをするときは酸性値を調節して、育てる野菜に合うように中和しましょう。それでは、実際にどうやって土作りのときに酸度調節すればいいのか、野菜ごとの適したpHと併せて見ていきましょう。
野菜によって適した酸度がある
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pH値は全ての野菜に共通する数値があるわけではなく、育てる野菜によって適した数値が違います。
その畑で何を作りたいのかを決めたら、野菜ごとの数値をチェックして酸度調節を行いましょう。以下に主な野菜の適正pH値を一覧にしたので、土作りの参考にして下さい。
pH値 | 野菜の種類 |
---|---|
6.5〜7.0 | えんどうまめ、ほうれん草など |
6.0〜6.5 | 白菜、レタス、ネギ、きゅうり、トマト、ナスなど |
6.0〜6.5 | 小松菜、玉ねぎ、カブなど |
5.5〜6.0 | ジャガイモ、さつまいもなど |
酸性をアルカリ性に変える方法
酸性をアルカリ性にするには、土作りのときに「消石灰」や「苦土石灰」を混ぜ込みましょう。
石灰を混ぜ込むと土は一定期間アルカリ性になりますが、雨が浸透すると一緒に流れ出てしまうので定期的に酸度測定器を使って数値を確認し、適切なpH値になるように微調整する必要があります。
アルカリ性を酸性に変える方法
アルカリ性の土を酸性にしたい場合、土作りの段階で「ピートモス」という改良用土を混ぜ込む方法が一般的です。
ピートモスとは水苔を使って作られた用土で、酸度無調整のものと調整済みのものがあります。土を酸性にする場合は無調整タイプを使用しましょう。また、肥料を入れるときに「硫安」や「硫加」を入れても調節可能です。