パワーハウスLP ツーバーナーストーブ II|コールマン
キャンプ料理で困るのは、木炭に火がつかないこと、そして、コンロの数が足りずに料理が冷めることです。火がつかない点はバーナータイプのグリルシステムを選べばいいだけですが、コンロが一つだとお湯を沸かしながら、肉を焼けません。また、カレーを食べたい場合にも、カレーを温めるグリルと米を炊くグリルが必要になるため、ツーバーナータイプを選べば解決します。
パワーハウスLP ツーバーナーストーブ II
コールマンの「パワーハウスLP ツーバーナーストーブ II」のカラーは、グリーン、レッド、バターナッツの3種類あり、価格が1万6940円とかなりお手軽です。風よけが標準装備で屋外での調理にも最適です。
スペックは約縦32.5cm、横64cm、高さ52cm、重さ4.2kgと大きさも重さも申し分なく、安定して料理ができます。収納時には約縦32.5cm、横54cm、高さ7cmになり、立てておけば場所も取りません。
470gのガス缶を使用した場合、火力3500kcal/h、片方最大3時間ほど使用できるため、2本で最大6時間の加熱が可能です。純正LPガスは1本1180円、2本2360円であるため、1万9300円あれば必要なものが全てそろいます。タープの中や広いテント内でも使用できるため、場所も時間も選ばずに調理ができるメリットがあります。
このバーナータイプの一番の魅力は着火・消火が簡単なことです。燃焼コストでいえば、薪1束700円ほどで約2~3時間燃えてくれるので、薪の方がお得に思えますが、火の粉と煙が出ること、火の粉がテントに穴を開ける可能性があること、薪の燃えカスの片付けの手間があること、燃焼中に目が離せないことなどの欠点があります。いうまでもなく、焚き火はキャンプの醍醐味ですが、煙のにおいが洋服についてなかなか取れず、火の粉が高級なテントを溶かすことがあり、着火と消火が簡単にできないため、初心者向けではありません。
本格的な焚き火台は3万円以上の予算が必要になる場合もある上、着火剤を別途用意する必要があり、雨が降っていれば湿度の関係で着火しづらくなります。火力の調整もできないので、薪のグリルシステムを使いたい場合は、最初はグランピングのBBQなどで木炭の扱い、薪の扱いに慣れてからにした方が良いでしょう。
予備のトングと紙皿|料理(BBQなど)に便利なグッズ
キャンプ場のBBQ、グランピング施設での料理など、慣れない場所での調理は想像以上にスペース不足に悩まされます。自宅のきれいなキッチンであれば、切った野菜や肉を一時的に置いておくスペースも、料理中の包丁を置いておくスペースもありますが、キャンプ場ではきれいなスペースそのものがありません。
地面に落とせば砂まみれ、風が強ければ砂が食材にくっつき、風に運ばれて料理に落ち葉が入ることもあります。テーブルが広いわけでもないため、自分の椅子や地面に敷いたレジャーシートがキッチンの代わりになります。この時、少し深く大きめの紙皿とラップがあればカットした食材を一時的に安全に保管できます。耐熱性のタッパーがあると便利ですが場所をとるため持っていくのが大変で、少し荷物が重くなります。
キャンプ場では、近くのサイトに他のキャンパーがいることもあります。現地で少し仲良くなれば、食材を交換し合うこともあるので紙皿の予備があると何かと便利です。
また、BBQをする場合には木炭用のトング、食材用のトングが必要です。慣れてしまえばトング一つで木炭も食材も扱えますが、初めてのキャンプ、初めてのBBQでは予備があった方が安心です。テント内に“軍曹”ことアシダカグモが出た場合にも、予備のトングでつかまえればテントの外に逃がせます。
調理の手間を最小限にしたければ、野菜や肉は自宅で全てカットしてジップロックに入れて持っていきましょう。現地で焼くだけの状態にしておけば、帰りの荷物は最小限になり、包丁や大きいナイフを持ち歩く必要がなくなります。焚き火がめんどくさい場合はカップ麺を持っていってお湯を沸かすだけで全て完結できるようにするのも一つの解決策です。