また、一人当たりのGDP(購買力平価)で見ると、1996年に日本は世界で9位であったのが、5年後の2001年には21位に急落している。それ以後もこの回復はなく、2021年には26位まで転落している。アジアでは小国のシンガポール、香港、台湾そして韓国にも追い越されている。
日本が大いに反省すべきこの現状に対し、自民党政権は相も変わらず日本のGDP3位を強調して来た。政府からの虐待を恐れた日本のメディアも同様にGDP3位を常に前面に取り上げて来た。
危機意識に欠ける国民また、国民も生活するに不自由はなく、この2つの局面に注意を払わずにいる。今も、「日本は世界で3位の経済大国である」とだけ思っている。 しかし、これはとんでもない誤審である。1980年から日本は次第に貧しい国に転じているのである。G7の中で、日本はこの2つの面で最も貧相な国に転じているのである。

MONOist記事より
GDPについて見ると、1980年から2020年までに日本のGDPは僅か2倍に成長しただけ。米国とカナダは7倍、フランスは5倍、ドイツは4倍、イタリアは8倍、英国は9倍にそれぞれ成長しているのである。
自民党政権の過ちは重罪日本のこの2つの面で後退に導いたのは、40年間政権担って来た自民党である。途中3年間は他政党が政権に就いたが、それは意味あるものではない。
このように40年間も日本の後退を導いた政党が現在も政権に就いているということ自体が理解できないことである。国が発展しようが後退しようが、同じ人物あるいは政党が政権を担うというのは恰も独裁国家のようである。この先も自民党政権が続くようであれば、それは間違いなく日本を崩壊に導くことになる。
例えば、バブル崩壊の前の1989年の政府債務は254兆円であった。それが現在1200兆円にまで膨れあがっている。GDPのほぼ2倍強である。もう絶対に返済できない金額になっている。アベノミクスでやったことは政府の借金を国債の発行で補って来ただけである。企業で言えば赤字経営を長期続け、存続の為に必要な資金を銀行から仰いだようなものである。間接的に見れば国民が貯めた資産を政府に貸し続けて来たようなものである。それでいて、経済の回復はなく成長もない。
その一方で政府の債務は天文学的に膨らむだけ。更に追記として、そのような無駄な政治を遂行した人物が暗殺された。国益に貢献していない彼を国民から徴収した税金を使って国葬にした。今の日本の政治は狂っているとしか思えない。