ゴールデン・ロックといえば、ミャンマーの仏教徒が「巡礼聖地」として崇めるチャイティーヨー・パゴダが有名です。

けれど、タイ北部にも開運をもたらすゴールデン・ロックがあることは、ほとんど知られていません。私が見つけたのは、チェンマイから約1時間で行けるランプーン県の山奥にある静かな山寺の頂上でした。

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ラーンナー提灯と守護天使に誘われて
仏陀の足形「仏足跡(ぶっそくせき)」

ラーンナー提灯と守護天使に誘われて

なにしろ、知り合いの観光ガイドや運転手も知らないような場所。私が探し始めたときは、Googleマップにも「仏教寺院」としか登録されていませんでした。

【タイ】落ちそうで落ちないゴールデン・ロック。苦労の末にチェンマイ隣県のランプーンで見つけました。
(画像=『たびこふれ』より引用)

迷いながら、そして尋ねながら林の中の山門に辿り着くと、両側石壁の上に合掌した守護天使像がずらり。その上に色とりどりのラーンナー提灯もずらりと並んで風に揺れ、まるで異次元の世界に誘い込まれていくような気分です。

仏陀の足形「仏足跡(ぶっそくせき)」

石段を登って膝が重くなってきた辺りで、左手に海底で修行したという伝説の高僧像と座仏像の姿が見えてきました。  

【タイ】落ちそうで落ちないゴールデン・ロック。苦労の末にチェンマイ隣県のランプーンで見つけました。
(画像=『たびこふれ』より引用)

合掌しながらその間の石段を登ると、突き当たりのテラスに縦2メートルほどの大きな足形があり、無数の賽銭が散らばっています。

【タイ】落ちそうで落ちないゴールデン・ロック。苦労の末にチェンマイ隣県のランプーンで見つけました。
(画像=『たびこふれ』より引用)

いわゆる仏足跡(ぶっそくせき)で、はるか昔には今のような仏像ではなく、各地にあるこうした「仏陀の足跡」や菩提樹などが礼拝の対象になっていたそうです。