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高尾山口駅から高尾山登山への道
登山だけではもったいない! 高尾山口周辺スポット
高尾山口駅から高尾山登山への道
高尾山の麓の楽しみ方をご紹介していく前に、何はともあれ、まずは駅から登山口へ向かう道と、高尾山の代表的な登山ルートをご紹介しておきましょう。

「楓Kaede」の前を通り、改札右手に続く細い坂道を登っていくと、途中に、高尾山の表参道へと続く「とろろ橋」が左手に、コーヒーや軽食を販売している「TMH.」が右手にあり、5分ほどでケーブルカーの清滝(きよたき)駅前広場に到着です。


駅からケーブルカー乗り場まで、多くの人が通る裏道と表参道を結ぶ「とろろ橋」。TMH.についてはグルメの項で詳しくご紹介していきます。
高尾山には難易度の異なるいくつもの登山コースがあります(MAPは観光案内所でもらったもの)。

メインの「1号路」は、薬王院に参拝するための表参道。ケーブルカー乗り場の広場右手、「高尾山薬王院」の石碑脇の坂道から始まる全長3.8kmの登山道は、登山というよりハイキング感覚で散策できるコースです。ほぼ舗装路なので、初心者や子ども連れでも歩きやすいコースになっています。ケーブルカーやリフトを使ってショートカットすることもできますが、歩いて登った人だけのごほうびに「金比羅台」という絶景ポイントもあります。

高尾山の北斜面を歩く「4号路」は、吊り橋があって人気のコースです。タコ杉や高尾山さる園・野草園を越えたところにある、浄心門から始まる全長1.5kmのコースで、高尾山駅までケーブルカーを利用して、未舗装路で少しだけ山歩きの気分も味わいたい!という欲ばりな願望を叶えてくれます。
ケーブルカーの清滝駅の左手にある細道から小川に沿って歩く「6号路」は、足元の悪い道もある3.3kmの行程で、やや中級者向けです。水行者の姿が見られる「琵琶滝」があり、高尾山が修験の霊場であることを体感できるコースです。川の中を歩く名物「飛び石」などもあり、険しいけれど見どころも多い登山道です。
麓から山頂まで3.1km、主尾根とは別の南側の尾根を歩く「稲荷山コース」は、ケーブルカー乗り場の左手にある階段から始まります。最も険しいと言われる稲荷山コースですが、距離的には最短で、実は急登もさほどなく、尾根道なので比較的明るくなだらかです。木漏れ日を感じながら気持ちよく歩くことができます。
季節や目的、自分たちのレベルや体調に合ったコースを選んで、楽しく山頂を目指しましょう!
登山だけではもったいない! 高尾山口周辺スポット
古くから高尾山薬王院のお膝元として栄えてきた高尾山口周辺。ミシュランガイドで三ツ星を獲得し、日本遺産に登録されたことから、さらに活気がパワーアップしています。グルメだけでなく、ミュージアムや立ち寄り温泉もあり、登山なしでも1日楽しめるほど、見どころ満載の高尾山口駅の周辺スポットを紹介します。
表参道

甲州街道からケーブルカー乗り場方面へと続く表参道には、歴史ある「高橋屋」をはじめ、多くの趣ある店が軒を連ねています。歩くだけでも観光地気分が味わえて楽しいですよ。友だち同士で、ご家族で、行楽を楽しむ老若男女で賑わっていました。また、車が通れるほど参道が広く、参道の駐車場に止めることができます。店によってはペットOKのテラス席もあり、愛犬とお散歩を楽しむ方も少なくないようでした。
京王高尾山温泉 極楽湯

2015年10月に高尾山口駅のとなりにオープンした日帰り温泉施設が「京王高尾山温泉 極楽湯」。高尾山口駅改札横にある専用通路(階段あり)を抜けるとすぐ温泉、という抜群のアクセスの良さが魅力です。
山を望める露天風呂には、炭酸泉と源泉のあつ湯(42度程度)、源泉のぬる湯(38度程度)、座り湯があり、ぬるめ好きも熱め好きも満足させてくれる仕様で大満足でした! 内湯には、替わり湯と檜風呂(乳白色のにごり湯のように見えるけどマイクロバブル)があり、サウナも広くて気持ちよかったです。
1Fにはお食事処とほぐし処もあり、高尾山レジャーのシメに訪れる人が多いようです。また、館内には電車の時刻を知らせる電光掲示板があり、特急の時間に合わせて行動できたのが便利で助かりました。
- 住所:東京都八王子市高尾町2229番7
- 営業時間:8:00~22:45(最終入館受付22:00)
- 定休日:年中無休(施設点検等により臨時休館する場合があります)
- 入館料:大人(中学生以上)平日1,100円、土日祝/繁忙期1,300円。子ども(4歳〜小学生)平日550円、土日祝/繁忙期650円。3歳以下は無料
TAKAO 599 MUSEUM(高尾599ミュージアム)
甲州街道から青葉橋を渡って高尾山参道に入ると、左側に見えてくるのが、2015年にオープンした高尾599ミュージアムです。高尾山口駅からは徒歩4分、ケーブルカーの清滝駅からは徒歩2分の場所にあります。
名称にある「599」とは、高尾山の標高(599m)です。動物のはく製や昆虫標本、植物などのアクリル樹脂標本などを常時展示し、高尾山の豊かな自然や生態を伝えてくれる施設です。自然や文化に関するイベントも随時行っているので、公式サイトをチェックしてみて。

高い天井が気持ちいい館内にはカフェやショップのほか、トイレやくつろぎスペースもあり、登山後の疲れを和らげに立ち寄る人も、カフェでホッと一息つく人も、それぞれ自由にリラックスできる空間になっています。
展示室には16の展示台が並んでいます(2023年3月現在1台休止中)。アクリル樹脂の中に閉じ込められた草花は、まるで生きているように色鮮やか。標本をうっとりと眺めているだけでも楽しいですが、高尾山に生息するスミレだけでもこんなにも種類があるものなのか!と高尾山の自然の豊かさにも圧倒されます。
1本のブナの木のモニュメントのもとに、イノシシやタヌキ、ムササビなど、高尾山に住む動物たちのはく製が並ぶネイチャーウォール。こんな動物が住んでいるのか、と眺めているだけでも楽しいのですが、1時間おきに7分ほどと5分ほどの2作品のプロジェクションマッピングが投影されます。四季折々の生態をダイナミックに見せてくれる様は圧巻です!

芝生を眺めながらくつろげるカフェでは、多摩産材のテーブルと椅子に座り、サイフォンで淹れたコーヒー(500円~)や、軽食、ケーキなどがいただけます。東京産の牛乳を使用したソフトクリームを使った、高尾山サンデー(600円)は、ミルクの味が濃厚でした。

カフェの隣にあるミュージアムショップには、多摩産材の木製定規やオリジナルのグッズがたくさん並んでいました。
- 住所:東京都八王子市高尾町2435番3
- 営業時間:12~3月 8:00~16:00(最終入館15:30)、4~11月 8:00~17:00(最終入館16:30)※ミュージアムショップとカフェの営業時間は閉館30分前まで
- 定休日:年中無休 ※メンテナンス等で休館になる場合があります
- 入館料:無料
高尾山トリックアート美術館

高尾山口駅から徒歩1分。2016年に20周年を記念してリニューアルオープンした、国内最大級のトリックアート美術館です。オーナーのエジプト好きが高じて、こちらはエジプト大使館協賛施設になっており、エジプトの遺跡やファラオの自然公園をテーマに描かれた、精巧なトリックアートの数々が不思議の世界に誘います。
トリックアートを楽しむコツは、照れを捨て去り、思いきりその世界に飛び込むこと。仲間や家族と、誰が迫真の演技だったか、どんな面白い写真が撮れるか、競いながら写真やビデオを撮って楽しみましょう! こちらの美術館では、衣装も無料で貸してくれるので、なりきりたい人はぜひ使ってみて。
カバに食べられるー!という表情と、ライオンに驚いたスーパージャンプ、どちらも甲乙つけがたい素晴らしさ!
高尾山にちなんだ天狗の部屋もありました。大きくなったり、小さくなったり。目の錯覚とはすごいものです。

ミュージアムショップは、さすがはエジプト大使館協賛だけあり、エジプト土産はすべて直輸入の品です。高尾山の思い出に本格エジプトグッズというミスマッチ。きっと忘れられない思い出になるはずです。
- 住所:東京都八王子市高尾町1786
- 営業時間:10:00~18:00
- 定休日:木曜日 ※ただし、祝日や春・夏・冬の長期休み期間は営業します。詳細は公式サイトで確認を
- 入館料:大人1,400円、中高生1,060円、小学生760円、幼児(4歳以上)550円