標高599mの高尾山は、世界一の登山客数を誇る東京の人気スポットですが、最近では、ミュージアムや日帰り温泉のほか、食べ歩きグルメやおしゃれなカフェも増え、観光地として「麓(ふもと)」が注目を集めています。そこで、高尾山の麓、高尾山口駅の周辺を徹底レポート! 登山をしなくても十分楽しめる、山以外の魅力をお届けします。
※記事内の情報は、2023年3月24日現在のものです。最新情報は各公式サイトなどでお確かめください。
「高尾山口駅」はどこにある?
東京都八王子市にある高尾山は、ミシュランガイドの三つ星観光地にも選ばれた、世界で最も多くの登山客が訪れるという人気スポットです。「高尾山口駅」はそんな高尾山の最寄り駅であり、改札を出たら登山口まで徒歩5分というアクセスの良さが魅力です。
都心から約1時間、京王線の最西端に位置する高尾山口駅は、京王電鉄高尾線の終着駅です。京王線・井の頭線の各駅自動販売機では、往復の乗車券とケーブルカーまたはリフトの乗車券が2割引になる「高尾山きっぷ」というおトクなきっぷも購入できます(高尾山口駅を除く)。
JR中央本線の「高尾駅」もあり、混同されやすいのですが、こちらは高尾山から徒歩15分ほどのところにある別の駅になります。(ちなみに、駅のホームに天狗の石像があるのはJR高尾駅)。高尾駅から京王線に乗り換えて高尾山口駅に来ることもできます。JR中央本線から京王線に乗り換える場合には、新宿駅よりも高尾駅でするほうが混雑しないのでおすすめです。また、地下鉄新宿線が京王線に乗り入れているので、こちらを活用するのも便利です。
高尾山口駅はこんな駅!
高尾山の玄関口である高尾山口駅は、2015年にリニューアルし、今の駅舎になりました。木をたっぷりと使ったスタイリッシュな駅舎は、日本を代表する建築家、隅研吾さんデザインによるものです。ダイナミックな駅舎の屋根は、高尾山薬王院をイメージしたものだそう。駅舎の内外装には、高尾山の杉並木にちなんで杉材が使用され、日本古来の多様な木組みが施されています。
駅名の案内も木目調で、駅全体が周囲の風景になじむ意匠に統一されています。 トイレも、キレイなだけでなく、リュックを背負った登山やハイキング客も使いやすいよう、広々とした個室に荷置台も備えられていて、使い心地も抜群でした。さすがは国内外の観光客を迎える高尾山の玄関口。おもてなしの工夫が随所に感じられました。
改札口には大きな天狗のイラスト入りの案内板が。「高尾山に来たぞ!」というワクワク感が高まります!
改札を出ると右手に、駅に隣接した「京王高尾山温泉 極楽湯」の入口が見えてきます。その奥には、モンベルの商品やお土産品も扱っているコンビニエンスストア「楓Kaede」があります。雨具やおにぎり、飲み物などのほか、手袋や帽子も売っているので、困った時の駆け込み寺として活躍してくれそうです。
改札の左手には、高尾山口観光案内所「むささびハウス」が併設されています。高尾山のコース案内やイベント情報を提供してくれるほか、MAPや割引クーポンなども入手できます。