■ 被害をうけても店が声を上げられずに泣き寝入りするケースが多い

実は中華そば「いっけんめ」では以前にも、ラーメンの中に「つまようじ」をぶちまける迷惑行為の被害にあっています。その行為に頭を悩ませていたさなかに発生した今回の問題。

あくまで「問題を知って欲しい」「普段声を上げていないだけで実はこうしたことがあるというのを知って欲しい」という願いからの注意喚起でしたが、中にはそう受け取らずに「店側の私刑」と捉えた人もいたようです。

筆者は今回電話インタビューで店主から話をうかがいました。その中で感じたのは、店主にとって「被害をSNSにアップ」するという決断は容易ではなかったということ。感情にまかせて投稿したわけではないことは、最初に瓶入りコショウを撤去する、と報告してから2日空いていることでもわかります。

それでもアップすると決断した理由の中には、「問題を知って欲しい」という理由の他にも、「迷惑行為が周知され」「結果的に減っていくこと」という熱い願いがありました。

コショウをぶちまける、つまようじをぶちまける、という迷惑客側にとっては周知されたところで「痛くもかゆくもない話」かもしれません。

しかし状況を知らせることで、少なくともその他大勢の周りの意識を変え、視線を増やすことはできます。

迷惑客以外の普通の客にとっては「迷惑行為でお店が困っている」「こんな迷惑行為がある」と知れば、もしおなじような行為をしている客を見かけたときには、店員さんに知らせるなりの方法で協力できることがあるかもしれません。

とはいえ、迷惑行為を完全にゼロとさせることは、現状難しい問題。しかしながら「これは迷惑行為だ」と叫び続けることで、時間はかかっても少しずつでも減らすことはできるのではないでしょうか。

ちなみに迷惑行為を見かけたからといって、客が直接注意するのは危険。別のトラブルに発展する可能性があります。お店の中の出来事は、店側の管轄。問題をみかけたらまずお店の方に報告するようにしてみてください。

<記事化協力>
中華そば「いっけんめ」(@toriCafeIKKENM)

(たまちゃん)

提供元・おたくま経済新聞

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