日帰りツアーで「ワンカワシ」と「ピコイ」へ!

チュリンやその近郊の温泉を堪能したら、日帰り温泉ツアーに参加してみませんか?朝8時頃にチュリンを出発し、温泉と食事を楽しんで夕方16時頃戻ってくるフルデイツアー(出発時間や到着時間はツアー会社によって多少異なります)が、たったの20ソレスで楽しめます。※ツアー代には温泉利用料や食事代は含まれません
ツアーで向かうのはチュリンから車で約32km、片道約1時間半の距離にある「Baños Termales de Huancahuasi(ワンカワシ温泉)」と、その川向かいにある「Baños Termales de Picoy(ピコイ温泉)」。どちらも泉温が高く、日本人好みのお湯になっています。

ワンカワシ温泉の泉温は45度で、室内と半屋外温泉、個室風呂があります。泉質は素晴らしく、塩化物や重炭酸ナトリウム、マグネシウム、硫酸塩などあらゆる鉱物を含みます。

ワンカワシ温泉はフジモリ元大統領が愛した湯として知られており、別名「Piscina Presidencial(大統領の湯)」とも呼ばれています。堅牢な建物の入り口には、フジモリ元大統領の名前と1997年7月の日付が入ったプレートが掲げられています。

ワンカワシの標高は3,350m。外気温が低いせいでしょうか、45度というお湯もそれほど熱くは感じません。とはいえ高山病を発症しないよう、かけ湯を十分してからゆっくり浸かるようにしましょう。
ワンカワシ温泉
- 入場料:10ソレス

ワンカワシ温泉の川を挟んだ向こう岸にあるのが、ピコイ温泉です。ピコイ温泉があるのはリマ州ワウラ郡サンタ・レオノール地区で、こちらは在任中の父を補佐した娘ケイコの称号を取って、「Piscina de la Primera Dama/ファーストレディーの湯」と呼ばれています。

ピコイ温泉は鉄分やコバルトを豊富に含んでいるため、リウマチや関節炎、皮膚病、肝臓病などの病気に悩む患者さんにおすすめです。2か所の室内温泉と露天風呂、個室風呂もあります。
ピコイ温泉
- 料金:10ソレス

2つの温泉を楽しんだ後は、ピコイ村で休憩です。17世紀に建てられたコロニアル建築が美しい「Iglesia Picoy(ピコイ教会)」を見学したり、フルーツのシロップ漬けなどのお土産も購入できます。

ほとんどのツアーでは、「Chiuchin(チウチン)」という村で遅めのランチを取ることになります。このチウチンのすぐ近くにも「Baños Termales de Huancachin(ワンカチン温泉)」があるので、ツアーグループがチウチンで食事をしている間にワンカチン温泉を楽しむのもいいですね。ただしその場合は、置いてきぼりにされないようツアーバスの運転手に事前に声をかけておくといいでしょう。
温泉三昧の1日を過ごしたら、あとはチュリンへ戻るだけ。うまくすれば、夕方発のリマ行きのバスやミニバンに乗ってそのままリマへ戻ることもできますよ。
ペルーの草津温泉チュリン。2泊3日もあればほとんどの温泉を制覇できるので、スタンプラリー的な軽い感覚で外湯巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
文・写真・原田慶子/提供元・たびこふれ
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