「知育菓子(R)」という言葉が浸透してきたのはここ最近かもしれないが、「ねるねるねるね」と聞けば知っている人も多いだろう。単なる子ども向けのお菓子と言うなかれ。クラシエの菓子は、大人も十分に楽しめる商品だ。いや、大人こそハマってしまう商品であるといっても過言ではない。今回は実際に試してみて感動した筆者が、おすすめの五つを紹介したい。
「知育菓子(R)」とはどんな菓子なのか
クラシエの「ねるねるねるね」は粉と水を混ぜると色が変わる摩訶不思議な菓子として人気だ。発売から35年以上経った現在、「知育菓子(R)」という名前で様々な種類の菓子が発売され、子どもやその親を中心に支持を得ている。
「知育菓子(R)」とは、かき混ぜる、こねる、形作るなど、自分で手を加えて完成させる菓子のことで、クラシエフーズが商標登録している。
手先を使い、考えながら作ることで脳が活性化されたり、達成感を得られることで自己肯定感が育まれたり、創造力が育まれたりなど多数のメリットが期待できるといわれている。
もう一つクラシエの知育菓子(R)には嬉しいことがある。色がカラフルなので一見すると子どもの体への影響が気になるかもしれないが、「合成着色料、保存料不使用」であることだ。特に小さな子どもを持つ親にとって、安心して食べさせられるのはありがたい。
たのしいおすしやさん
筆者が特におすすめしたいのが、簡単に誰でもすし職人の気分が味わえる「たのしいおすしやさん」だ。公式HPによると難易度は★★★☆☆。筆者が5歳の子どもと一緒に作ったところ所要時間は30分程度であった。
必要な材料は全てパッケージの中に入っているため、用意すべきものは、よく洗った清潔な手と水のみという至れり尽くせりな点も良い。
パッケージの裏側には図解付きで丁寧に作り方が載っているため、その通りの工程を踏めば大きな失敗はなさそうだ。このキットでは、まぐろとたまごのにぎりにいくら軍艦、ちらしと四種類つくれる。
全て粉と水を混ぜ合わせただけなのに、極限まで本物に近づけている精巧さは見事である。上からしゃり、まぐろ、たまごとよく見ると、それぞれ全く異なる質感が表現されている。
特に筆者が感動してしばらくの間見入ってしまったのが、いくらとまぐろだ。何も知らなければ普通の寿司と間違えてしまうほど巧妙で、この時の筆者の脳は完全に本物だと錯覚してしまった。
同梱されているスポイトを使って赤い液体をポタッとたらすと、ゼリーでできた本物そっくりのプチプチのいくらが出現する。またまぐろの赤身のザラッとした質感や筋の線も、食品サンプルに負けず劣らずのリアルな質感なのだ。
内袋に、おすしをのせる皿が描かれているのも素晴らしく、出来上がったすしたちをのせると気分は最高潮に達すること間違いなし。
そして最後の駄目押しで筆者が感嘆の声を上げたのは、粉と水で作った醤油を最後にすしに振りかけると、よりリアルに再現できることだ。
この芸の細かさに、子ども向けの知育菓子(R)の枠を完全に超え、大人がハマってしまうわけだと納得した瞬間でもある。
ちなみに味は、しゃりがソーダ味、まぐろがぶどう味、たまごがりんご味、いくらがみかんソーダ味、しょうゆがソーダ味なので、見た目とのギャップもぜひ楽しんでいただきたい。