エンゲージメント率を上昇させ、見られるサイトへ

まず、顕在層の流入を確保できたら、次はエンゲージメント率を上げていきます。

エンゲージメント率とはGoogle アナリティクス 4(GA4)で新たに作られたセッションに対するエンゲージメント数の確率で、エンゲージメントは要約すると「きちんと閲覧しているユーザー」です。

従来のGoogleアナリティクス(UA)でお馴染みの直帰率に近い指標ですが、エンゲージメントを確認することで、より正確に閲覧ユーザーを把握できます。

エンゲージメント率を上げるためには、FV(ファーストビュー:Webサイトを表示した際、最初に見える範囲)の改善がポイントとなります。具体的には、以下が効果的です。

・流入キーワードをキャッチコピーに組み込む
・端的で一目で探しているサービスだと認識できる
・強みや権威性を訴求する
・メインビジュアルを連想させるものにする

他にも細かなテクニックはありますが、まずはこれらを最適化すると良いでしょう。この時、自分が当事者になりきって検索して競合ページを閲覧すると良い発見があるかと思います。

上の画像は弊社のリスティング広告運用代行のサービスページのFVになります。ターゲットKWは「リスティング広告運用代行」で、流入ユーザーが一目でリスティング広告の運用代行サービスだとわかるようにしています。

これは細かい点ですが非常に重要です。特にリスティング広告をクリックするユーザーは、上から順番に比較検討するケースが多く、パッと見て違うと思ったら5秒以内に離脱します。

そのため、5秒以内に「このページが目的のサービスを提供している」と理解できるように、見やすく簡潔なデザインにすればエンゲージメント率の改善に繋げられます。

CTA最適化でフォーム遷移率を上げる

ユーザーをコンバージョンへ導くために、コンバージョンの手前であるフォームへの遷移率を上げることが大切です。

フォーム遷移率はCTAの設置手法が影響しています。CTAとはコールトゥアクションの略で、お問い合わせや資料ダウンロードフォームへの遷移ボタンのことです。

まずは、FVにわかりやすく目立つCTAを設置することから始めましょう。

ユーザーの中には、ページを下まで閲覧せず、そのままコンバージョンに至るケースも存在します。そのため、FVにCTAを設置することは非常に重要です。

【フォーム遷移率に関係するもの】
・CTAの数
・CTAの魅せ方
・CTAのデザイン
・成果地点

また、セクションの間に設置するCTAも有効です。その際、CTAをただ設置するのではなく上部のコンテンツとの流れを意識した成果地点を設置すると、フォーム遷移率は上昇します。

例えば下の画像では、価格を意図的に一部表示させて、詳細な資料ダウンロードへ誘導しています。

このように、設置の仕方や魅せ方などを工夫することで、フォーム遷移率は上昇します。