育休が終わり職場復帰をする人が多い季節になりました。

育休を利用した働く女性たちにとって職場復帰は最初に立ちはだかる壁です。復帰の前は何をしてよいか分からず、不安でいっぱいの人も多いのではないでしょうか。出来るだけスムーズに職場復帰をして新生活をスタートするためには、事前に準備をすることが不可欠です。

社労士として、そして私自身も職場復帰で苦労した母親として、復職前面談のポイントや復職後の働き方、知っておくべき制度を解説したいと思います。

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職場復帰の準備は早い方がいい。まずは会社と話そう。

育休から職場復帰の前に必ずやるべきことは「会社と話す」です。

4月から復職する場合であれば、3月中(遅くとも職場復帰前)に話をする時間を取ってもらいましょう。もし、復職面談制度がなかったとしても、自分から申し出て、面談の機会を設けることをおすすめします。もしあなたが企業側の人事の立場であれば、ぜひ復職者と対話する時間を復帰前に作ってください。

復職面談は通常、人事担当者と話すことになりますが、どうしても事務的な確認がメインになってしまいます。ただ、本来ならば下記のような方々と面談したり、ディスカッションの機会を設けるべきです。

・職場の上司 ・育休から職場復帰して実際に働いている先輩社員 ・配属される部署同僚

面談の中では、以下のようなことを話してください。

・職場復帰の時期(慣らし保育の期間など) ・勤務時間(時短や残業の可否など) ・復職後の部署や仕事内容 ・子供の病気の時の対策 ・在宅ワークや時差出勤などの利用可否 ・今後のキャリアについて

職場復帰の時期は、4月1日にこだわる必要もありません。保育園に預け始めの時期は「慣らし保育」があるため、慣らし保育が一段落した4月中旬や5月1日を選ぶ人もいます。

都市部の認可保育園の場合、入園月の翌月初日までの復職を保育園入園の条件としているところがあります。自治体の入園条件を事前に確認した上で、会社に復職時期を相談すると良いでしょう。