海外移籍は「行動しないと始まらない」

ーサポーターからの歓迎はありましたか?

鈴木:今のところ、直接の交流はまだあまりないですね。でもこの前、街にあるサウナに行ったら、「あんたどこから来たの?」って英語で話しかけてきたおばあちゃんがいて、いろんな世間話の中で「サッカーをしている」と言ったら「今度応援に行くね!」と言ってくれました。街中がクラブを応援している雰囲気を感じました。

ーサポーターの応援はどうですか?日本との違いはありますか?

鈴木:そんなに差はないと思いますが、クラブによるのかもしれません。日本でも、クラブによって「チャント」のメロディーとか違いますし、スタイルも違う。リトアニアでも、クラブによって違う印象があるので、そこはあんまり国の差はないですね。そういえばこの前、アウェーの試合で発煙筒があって、あれは日本にはないですね。

ーリトアニアで今後成し遂げたいことを教えてください。

鈴木:こういうチャンスをくれたクラブに、とにかく感謝しています。クラブのスタッフもそうですし、監督やコーチ、選手たちがすごく自分を受け入れてくれているので、みんなと1試合でも多く勝って、喜びを分かち合いたいです。そのために、自分ができることを頑張りたいですね。

ー近年、5大リーグに限らず海外移籍を選択する選手が増えています。今後、リトアニアでプレーしたいと考えている選手に向けて、アドバイスをお願いします。

鈴木:いろんな方法があるんだと思います。僕みたいに、しっかり力のある代理人をつけてオファーを取ってきてもらうのも方法の1つです。こっちに来てから、プレシーズンを含めて5~6試合やったんですけど、ほとんどのチームに日本人がいます。彼らはみんなトライアウトに来て、練習参加の試合で契約を勝ち取ったり、逆に契約できなかったり。

海外に来たいなら、とにかく動いてみるのが重要だと思います。日本の舞台で活躍して、それが海外クラブの目に留まるというのはすごく良い流れだとは思います。そういう一握りのチャンスを目指しつつ、いろんな方法を探ってとにかく動いてみないと何も始まりません。「海外に行きたい」と思っているだけでは、多分行けません。

選手として価値を上げてから移籍するにしても、人の力を借りて移籍するにしても、まずは行動しないと始まらないので、何かしら動くというのが一番大事だと思います。