FKスードゥヴァへ移籍決断の経緯
ーでも、その時は藤枝MYFCを選びましたよね。
鈴木:そうですね。2020年の12月だったので、新型コロナウイルスの影響もかなりあって、実際に海外からの正式オファーというのは届いていませんでした。「いろんな条件をクリアしたらオファーを出したい」という条件付きのものが、いくつかある状況でした。
藤枝を含むJリーグのチームは正式なオファーをくれていたので、返事を先延ばしするのも申し訳ないと思い、それで藤枝にお世話になろうと決めました。海外の件はちょっと置いておこう、という感じでしたね。
ーそれから約2年後、2023年2月にFKスードゥヴァへの移籍を決断。この時は、誰かに相談しましたか?
鈴木:2020年に「海外はどうだ?」と言ってくれた代理人は、21歳ぐらいからずっと一緒にやってきた人だったんですけど、その方は、海外からのオファーを引き出すというより、国内に広くネットワークがある方だったんです。
本当に海外へ行くなら、実際に海外で活躍している代理人の方が良いのかなと思い、まず、台湾にいる森本くん(元日本代表FW森本貴幸、台中Futuro所属)に相談しました。「海外に行きたい」と話したら、森本くんがその時一緒にやっていた本田弘幸さんという方を紹介してくれて、2022年の春、本田さんと正式に契約を結び、海外に向けて動いてくださるよう依頼しました。
ー森本選手とはアビスパ福岡で共にプレーしていますが、当時から親しかったんですか?
鈴木:凄く良くしてもらいました。ご飯に連れて行ってもらったり、家族ぐるみでお世話になりました。周りからは、ちょっと変わった印象を持たれがちなんですけど、彼は1番芯を食ったことを言うんですよね。それに、周囲の目に惑わされないというか、人と比べてどうこうじゃなく、自分の中にしっかりと軸を持っている人なんです。自分がやりたいことをとても大事にしている人なので、そういう姿勢も面白くて、他のサッカー選手とは違うなと感じていました。だから、こちらから色々話しかけて、慕ってもらえるようにしていました。
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2023年1月末、鈴木のもとへ、リトアニア1部のFKスードゥヴァから正式オファーが届く。リトアニアリーグはJリーグと同様に春秋制であり「今ならシーズン前のタイミングで合流できる」と、オファーから1日で移籍を決断したという。
FKスードゥヴァは、2017年からリーグ3連覇した強豪だ。元日本代表の本田圭佑が在籍した(2021年9月から2か月間)クラブでもある。
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