コロナによる影響なのか、ここ数年で、渓流釣りに訪れるアングラーの数が一気に増えた。このこと自体は喜ばしいことだが、同時にマナーの悪い人たちによるトラブルが増えてきたように思う。この記事では、渓流釣りにおける「守るべき5つのマナー」について、詳しく解説していこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
解禁日に目の当たりにした現実
2023年の解禁初日、私はいつものように通い慣れた支流を訪れた。そこで目についたのは、まだ渓流経験が浅いのであろう、アングラーのマナーの悪さ。長年渓流釣りをやっている愛好家であれば当たり前に守られるものが、全く守られていなかったのだ。
昨今の海釣りシーンでは、多くの漁港で漁師さんとアングラーがトラブルになり、多くの釣り場が閉鎖されている。このままでは渓流釣りもポイントが限られてしまい、楽しめる釣り場がどんどん減ってしまう。
一人一人がマナーを守る事がどれだけ重要なのか、理解しておく必要があると著者は考える
遊漁券は絶対に用意する
まずは渓流釣りに行く為に必須となる「遊漁券」について解説していこう。
河川は管轄の漁協がある
渓魚が棲む河川は、基本的に管轄の漁協があるケースが大半を占める。漁協は河川清掃や稚魚・成魚放流などの河川管理を一手に担ってくれており、そのお陰で我々アングラーは渓流釣りが楽しめるのだ。
「山奥だし人も来ないから、きっとバレないよね」等という考えは捨て、必ず遊漁券を入手しよう。入手方法だが、各漁協や、「遊漁券取り扱い」の表記のある釣具店の他、河川周辺の店などでも入手できる。
![必ず知っておきたい5つの【渓流釣りのルール&マナー】 先行者いた場合はどうする?](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/03/20230401WEB0503.jpg)
年券と日券を選ぶ
遊漁券には、シーズン中何度でも使用できる「年券」と、1日のみ使用できる「日券」がある。年券はやや高価で写真が必要なケースが多いが、何度も釣行するのであれば年券は必須だ。
一方日券は写真不要のケースが多く、年券より安価で入手できる。私が通っている兵庫県の揖保川の場合、3回以上釣行するなら年券、2回以下なら日券の方がお得になる金額に設定されている。
遊漁券は見える場所に
購入した遊漁券は、ベストやビクなどの目立つ場所に取り付けておかねばならない。また、漁協関係者に提示を求められた場合は快く応じよう。この時に、各支流の釣れ具合など、様々な情報を教えてくれたりするので、実に有意義な時間となる。