固定電話とIP電話の比較
固定電話とIP電話を、回線・導入費用・サービス内容などの観点から比較してみましょう。

固定電話とIP電話では、使用する回線のほか、導入費用や通話料金も異なります(画像=『オトナライフ』より 引用)
電話回線
従来の固定電話はアナログ電話が主流で、交換局を経由して音声を伝達するのに対し、IP電話では、音声をインターネット回線で送受信できるデジタル信号に変換して、音声をやりとりします。
つまり、固定電話は音声信号がそのまま伝達され、IP電話では音声信号がデジタル信号に変換されてから伝達されるということです。
導入費用・通話料金
これまでは通話相手との距離が遠くなるほど、経由する交換局が増えるため、通話料金は高くなっていました。一方で、IP電話の場合は、インターネット回線を利用した通話となるため、全国一律の料金形態です。
固定電話とIP電話の導入費用と通話料を見てみましょう。
・固定電話:導入費用は43,000円(電話加入権を新規購入した場合)ほど。通話料は月額1,500~2,000円程度。
・IP電話:導入費用は2,000~3,000円(インターネット回線がある場合)ほど。通話料は月額500円程度。
また、IP電話は電話加入権の取得は必要ありません。導入費用が安いのも、IP電話のメリットです。
サービス内容
一般的な用途での電話利用であれば、IP電話への移行で大きくデメリットを感じることはないでしょう。一方で「思い出深いサービスが終了してしまう」のは事実。
先述した通り、固定電話が終了するに伴い、マイラインとマイラインプラスが廃止。マイラインとマイラインプラスが廃止されるに伴い、そのいずれかとの契約で利用できる「テレホーダイ」もサービスが終了します。

「テレホーダイ」は、NTT東日本・西日本の電話サービスのオプション(選択サービス)で、午後11時から翌日の午前8時の間、指定の電話番号への通話や通信料金が定額で利用できるサービス。90年代には多くのインターネットユーザーが利用していましたが、ADSLなどの常時接続サービスが普及するにつれて、利用者は徐々に減少しました(画像引用元: NTT東日本公式サイト)(画像=『オトナライフ』より 引用)
「テレホ」の愛称でも親しまれていた「テレホーダイ」ですが、使用できるのは2023年12月31日までです。