扉が撮影できるのもこの機種だけ

扉の在庫管理ができるのもこの製品の特筆すべき点だ。他の製品は扉にカメラがついているので、庫内は見られても扉は映らない仕様になっている。

10人中9.9人が失敗するスマート冷蔵庫を使いこなすただ一つの方法
(画像=他社製は扉にカメラがついているので扉の食材は見られない、『BCN+R』より引用)

日立のスマート冷蔵庫なら開けた直近の状態を扉も含めて撮影しておいてくれるので飲み物や卵、ドレッシングの在庫管理もできて便利だ。

10人中9.9人が失敗するスマート冷蔵庫を使いこなすただ一つの方法
(画像=薬味などを水に漬けると長持ちする(容器は100円ショップで購入)、『BCN+R』より引用)

また、扉の開閉を家族と共有できるのもスマート機能の便利なところ。例えば実家の冷蔵庫をこれに入れ替えておけば毎日の見守り用途としても活用できる。冷蔵庫の機能性としても優れていて、こうした付加機能があるのだからスマート冷蔵庫を選んでおいて損はないだろう。

ソフトウェアの進化や一体化は今後期待したい

日本の家電製品全般に弱いのがアプリの機能性だ。ここは外国企業に大きく遅れをとっている。例えば日立の冷蔵庫も専用アプリになっていて、洗濯機などと互換性はない。ユーザーからすると、1つのアプリでそのメーカー全ての製品が使えるようになってほしいところだ。

10人中9.9人が失敗するスマート冷蔵庫を使いこなすただ一つの方法
(画像=同じブランドの機器を1つのアプリで操作する、という基本は押さえてほしい、『BCN+R』より引用)

また、撮影された冷蔵庫内の画像表示が遅い。他社アプリでは一旦クラウドに上がった画像でも即座に表示できているのもあるので、キャッシュをあらかかじめローカルにダウンロードさせるなどすばやく表示できるような改良はぜひ進めてほしい。

10人中9.9人が失敗するスマート冷蔵庫を使いこなすただ一つの方法
(画像=FridgeCamという後付け冷蔵庫カメラも表示は速い、『BCN+R』より引用)

ソフト面ではまだグローバルスタンダードに及ばないところはあるが、逆に冷蔵庫としての機能性は海外製にはない特徴がある。ここは素晴らしい。そして日立にはグローバルな製品を開発する部署があり、こちらの冷蔵庫も秀逸。こうした海外的な良さと日本的な機能性が今後合わさって唯一無二の製品が誕生することを期待したい。

リフォーム、リノベ時には検討したいスマート冷蔵庫

買い替えないのに毎日使うのが冷蔵庫だ。機能性で見ると1人暮らし用とファミリー用では雲泥の差があって、手間もだいぶ変わってくる。毎日使うものだからこそ、そのあたりを考えて1人暮らしでもファミリー用の導入を検討したい。購入して5年以上経っている方も検討の余地があるだろう。

10人中9.9人が失敗するスマート冷蔵庫を使いこなすただ一つの方法
(画像=冷やす以外の機能性が毎日の家事を楽にする、『BCN+R』より引用)

ファミリーだと冷蔵庫1つでスペースが足りないこともあると思うので、次回はセカンド冷蔵庫の活用法やメイン冷蔵庫との使い分け方を紹介していこうと思う。

■Profile

木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

提供元・BCN+R

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