10人中9.9人が失敗するスマート冷蔵庫を使いこなすただ一つの方法

【木村ヒデノリのThe HOUSE #2】スマート冷蔵庫はかなり便利だ。これは間違いない。ただ使いこなせている人はほとんどいないだろう。カメラで冷蔵庫内を見る機能を活用するにはそれなりのコツがいる。このテクニックは普通の冷蔵庫でも中身が一目瞭然になるので参考にしてほしい。今後筆者が手がけるリノベーションでは基本的にスマート冷蔵庫を採用していくつもりだ。

（画像＝カメラで庫内を撮影してくれるなど、
コネクティッド機能が多数搭載されるスマート冷蔵庫、『BCN+R』より引用）

（画像＝見た目はこれまでの冷蔵庫と変わらない、『BCN+R』より引用）

新築や引っ越し時はスマート冷蔵庫に

スマート冷蔵庫にはまだまだ進化してほしい点がたくさんある。カメラの画角や画質、数などは向上の余地があるし、棚に重量センサーもつけてほしい。ただ普通の冷蔵庫よりは「かなり良い」というのが使ってみるとわかる。

（画像＝庫内カメラだけでもかなり便利、『BCN+R』より引用）

そもそも冷蔵庫はここ十数年ほとんど進化していない。AQUAや海外メーカー（カゲナウやミーレなどビルトイン式の冷蔵庫）を選ぶのなら別だが、正直、各社横並びなのでポイントになるのはそれ以外の機能性だ。

（画像＝AQUAの冷蔵庫は奥行きがあまりなく、冷凍ゾーンも海外っぽい仕様、『BCN+R』より引用）

（画像＝海外製を選ぶなら圧倒的に違う使い勝手を得ることも可能、『BCN+R』より引用）

そうそう買い替えるものではない割に、毎日使うのが冷蔵庫。それを考えると、新築や引っ越しなど買い替えタイミングでは慎重に選ぶのが良いだろう。現在スマート機能が付いていて、冷蔵庫単体としての機能性も申し分ないのは日立の製品一択となっている。617Lモデルは横幅が685mmとスリムなので集合住宅でもおすすめできる。

（画像＝実際搬入したこちらの物件も、経路はかなり狭かったが問題なく搬入できた、『BCN+R』より引用）

冷蔵庫の中身は「陳列」すべし

スマート冷蔵庫活用の肝は空間の使い方だ。整理整頓というよりは陳列と言ったほうが良いだろう。ポイントは下記の3つ。

・コンビニのように「前陳」で並べる
・必ず空いているスペースを作る
・使う頻度が少ないものは1カ所に

この3つを守ればカメラ機能を120％活用できるので、外出先から完璧に在庫を管理可能できておすすめだ。さらにこのテクニックを身につければ、普通の冷蔵庫でも外出前にスマホで写真を撮るだけで外出先での在庫管理が可能になる。

（画像＝この並べ方ならスマホで写真を撮って使うこともできる、『BCN+R』より引用）

（画像＝陳列の仕方で在庫が一目瞭然に、『BCN+R』より引用）

1番目のコンビニのように並べるところから解説しよう。「前陳」とは「前進立体陳列」を略したもので、商品と在庫を縦に陳列する方式だ。手前のものを使ったら、新しい在庫を置くから引っ張り出して置いておく。こうすることで何が入っているか、在庫はあるのかが一目瞭然になる。

（画像＝前から後ろへ同じものを並べるのがポイント、『BCN+R』より引用）

（画像＝最上段の天井も奥まで同じ高さなので奥行きを使いやすい、『BCN+R』より引用）

こうすると冷蔵庫の奥行きを効率よく使うことができるし、縦に同じものが並ぶので見えない場所に忘れ去られた食材がある、といった現象を防げる。透明なケースやトレイを使うと丸ごと取り出して在庫の補充や移動ができるのであわせて購入しておきたい。

（画像＝トレーに置くと取り出して補充しやすいし透明なら視界も遮られない、『BCN+R』より引用）