あれっていったい何だったんでしょう?

というわけで、死亡激増の要因として「医療逼迫で救われる命も救われなかった」というストーリーはどうも考えにくいようです。

では、いったいなぜ日本人の死亡がこんなに増えたのでしょう??

4. 残る可能性は3つ。

あと3つ、可能性が残っています。

1. 高齢者が自宅や施設で感染対策の徹底から体力低下・虚弱体質(フレイル)になってどんどん亡くなってしまった?

高齢者施設の実情を見ていると、たしかにこれはありそうです・・・。

感染対策の徹底で、殆どの病院や高齢者施設などでは、

「外出禁止」・「面会禁止」

となりました。

僕が知る限り、これをやらなかった病院・施設は殆どありませんでした。

これがなんと3年間続いている(しかも、今後いつ終わるか未だにわからない)・・・。

ただでさえ体力が低下してきているご高齢の方々が、3年間も病院・施設内に閉じ込められ、外部との接触を絶たれてしまったのですから、体力面でも精神面でも衰えが進行してしまうことは容易に想像できます(あなたが3年間外部から一切遮断され隔離・収容されたと思ってみてください)。

もっと言えば、高齢者施設の内部ではご家族などの外部の目が全くなくなってしまったので、ケアの質の低下が著しいようなケースも多々あります。

事実、僕は医師としてそうした方々をたくさん見てきました。

ですので、「高齢者が自宅や施設で感染対策の徹底から体力低下・虚弱体質(フレイル)になってどんどん亡くなってしまった?」という要因はかなりあるのではないかと思います(ただ、こうしたものは統計データがありませんので、現場の体験・感想レベルの話にしかなりません)。

2. コロナワクチンを打ったことで死亡が増えてしまったのか・・・?

たしかにうちの義父もワクチン接種後に脳梗塞になりましたし、

ご近所さんも接種後にお風呂で突然死してしまいましたし、

友人の若い子もクモ膜下出血で突然死しましたし、

しかもどの例も全くワクチンと関連付けて報告されていない(医師は疑ってさえいない)ですし・・・。

現場の医師が疑わなければ「ワクチン副反応」や「ワクチン死」の統計に上がってくるわけもありません。

コロナ以外の死亡の死因は、心臓疾患や老衰など多岐に渡っているのですが、上記のようなワクチン接種後の死亡も、医師がそれを疑わなければ統計上は「心疾患」や「老衰」として分類されていることになります。

結局、よくわからないまま死因が分散しているのでしょう・・・。

ちなみに、ワクチン接種時期と死亡増加の時期はかなり重なっています。

出典:藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所

てゆうか、そもそもワクチン接種前の死亡数は例年通りで、プラスだったりマイナスだったりだったんですよね・・・。ワクチン接種後はずっとプラスなんですが。

出典:藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所

というわけで、ワクチン接種と死亡増加はかなり関連がありそうです。

3. コロナ感染の後に体力低下などで死亡(関連死)された方が多かった?

こちらも一般的によく言われる言説ですが、高齢コロナ患者を多数診察している医師として、現場ではあまりそういう症例を診たことはありません。

仮に僕の知らない現場でそういう症例が多かったとしても死因統計としては老衰やその他疾患として計上されるでしょうからこれもまた統計が分散してわからなくなってしまっているでしょう。

ま、そもそもコロナ感染・重症化を防ぐ(95%感染予防効果があると言っていた)ワクチンを高齢者の9割以上が打ったのですから・・・「じゃワクチン意味なかったの?」と言いたくなりますが。